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非凝縮性ガス対応技術検討会報告ライブラリアーカイブ

沸騰水型原子炉(BWR)における主蒸気には、冷却材である水の放射線分解によって生じる水素と酸素がわずかに存在し、水蒸気の凝縮により非凝縮性気体である水素と酸素(混合ガス)が取り残され、徐々にその濃度が上昇することは開発当初から知られていました。
そこで、混合ガスが蓄積する可能性のある原子炉圧力容器、熱交換器等の頂部にはベント系を設置するとともに、復水器に集められた混合ガスについては、水素と酸素を結合させ水に戻すための再結合器を設置する設計対応が行われてきました。

しかしながら、国内へのBWR導入後約40年の運転を経て初めて、混合ガスの燃焼による余熱除去系(残留熱除去系)の配管破断事故が発生し、この経験を今後に活かすために、水素関連の技術指針の整備が求められました。

これらのニーズにこたえるため、平成15年10月(社)火力原子力発電技術協会に、非凝縮性ガス対応技術検討会(委員長:故朝田泰英東大名誉教授)が設置され、プラント配管設計または設計変更の際に基準とするべき水素燃焼に関する具体的な技術指針として、平成17年に「BWR配管における混合ガス(水素・酸素)蓄積防止に関するガイドライン」(初版)を、平成19年3月に「BWR配管における混合ガス(水素・酸素)の燃焼による配管損傷防止に関するガイドライン」(第2版)を発行してきました。

平成19年より「非凝縮性ガス対応技術検討会」(委員長:班目春樹 東大教授)は、日本原子力技術協会に継承され、活動しています。
本検討会での審議を経て、今後発刊されるガイドラインについては、関係者の利便性向上を図るため、電子ファイル版(PDF版)を当ホームページに公開予定です。(ガイドラインの責任範囲)