炉内構造物等点検評価ガイドライン

原子力発電所の安全・安定運転を確保していくうえで，原子炉圧力容器内にある様々な構造物の健全性を確認し維持していくことは重要な課題です。
平成12年、(社)火力原子力発電技術協会に「BWR/PWR炉内構造物等点検評価ガイドライン検討会」が設置され、損傷発生の可能性のある構造物について、点検・評価・補修等に関する要領を提案するため、各種ガイドラインが出版・刊行物として公表されました。
平成19年より「炉内構造物等点検評価ガイドライン検討会」(委員長:野本敏治 東大名誉教授)は、日本原子力技術協会に発展的に継承され、活動しています。
本検討会での審議を経て、今後発刊される各種ガイドラインについては、関係者の利便性向上を図るため、電子ファイル版(PDF版)を当ホームページに順次公開致します。(ガイドラインの責任範囲)

炉内構造物は耐圧境界にない等の理由から、関連規格基準の整備に遅れのあった点検評価要領等を、「炉内構造物等点検評価ガイドライン」では先駆的に提案してきており、成果の多くは(社)日本機械学会の発電用原子力設備規格「維持規格」策定に際し活用されてきました。
また、補修工法・予防保全工法ガイドラインは、耐圧境界部にも適用可能であり、今後「維持規格」策定に活用されることが期待されます。
ガイドライン作成にご尽力頂いた学識経験者、電力・メーカー他の関係各位に深く感謝するとともに、本ガイドラインを利用される皆様への更なる情報発信と利便性向上に努めてまいります。

• ガイドラインの責任範囲