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2005年9月14日
日本原子力技術協会

  2005年7月5日(火)から7月7日(木)までの3日間にわたり、東北電力株式会社女川原子力発電所に対して相互評価(ピアレビュー)を実施しました。その概要は以下の通りです。


1.対象事業所 (所在地)
  東北電力株式会社 女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町及び石巻市)  

2.事業所の概要
 女川原子力発電所 (以下、「本発電所」という。) は、牡鹿半島の中ほどに 位置し、周りを南三陸金華山国定公園に囲まれており、 3基の沸騰水型軽水炉(BWR)を有しており、 1号機は 1984年6月、2号機は1995年7月、3号機は2002年1月に営業運転を開始している。定格電気出力は、1号機52.4万kW、2、3号機はともに82.5万kWで、1号機の運転開始以来、東北地方のエネルギー拠点として重要な役割を担っています。

3.レビューチームの構成及びレビューの方法
Aグループ:

三菱重工業株式会社、株式会社神戸製鋼所
(レビュー分野 : 組織・運営、放射線防護)

Bグループ:

三菱原子燃料株式会社、株式会社社会安全研究所、日本原子力技術協会
(レビュー分野 : 教育・訓練、運転・保守、特定評価項目)

レビュー方法:

上記分野について、現場観察、関係者との面談および書類確認


女川原子力発電所


レビュー状況

4.オブザーバーの参加

  株式会社 社会安全研究所のヒューマンファクター研究部長である首藤由紀氏にレビューア兼オブザーバーとして参加していただき、ピアレビュー活動をご確認いただくとともに、ヒューマンファクター関係のレビューにも参加いただき、貴重なご意見をお伺いした。
オブザーバーのご意見・ご感想の取りまとめ結果は、こちらをご覧下さい。↓↓
(第48回相互評価に参加頂いた第三者オブザ ーバーのご意見・ご感想について

5. 相互評価(ピアレビュー)結果概要
(1)主な結論
東北電力鰹乱原子力発電所に対するレビュー結果を総括すると、原子力安全の面で直ちに改善措置を施さなければ、重大な事故の発生に繋がるような項目は見出されなかった。

東北電力鰍ナは、社長が原子力安全に関する「品質方針」を示しており、女川原子力発電所は、これらの方針に対してそれぞれの「品質目標」を掲げ、原子力安全の確保に取り組んでいることを確認した。

女川原子力発電所は、 1号機の営業運転を開始後20年に亘り良好な運転実績を挙げているが、今後もなお一層の安全文化の向上を目指して、更なる自主保安活動を推進し、この良好な運転実績を継続していただきたい。

 

また、今回のレビューで得られた成果が、協力会社に対しても展開されることが期待される。


(2)良好事例及び改善提案
  今回のレビューにおいて、NSネットの他の会員さらには原子力産業界に広く紹介されるべきいくつかの良好事例を見出した。一方、安全文化の更なる向上に役立つものとしていくつかの提案を行った。

 良好事例*1と改善提案*2の一覧は次のとおり。

○良好事例
レビュー分野 良好事例の概要
組織・運営
“ 風通しのいい職場づくり”
“技術力のある会社”実現への姿勢
「運転パラメータ評価会」による「異常兆候の早期発見」と情報の共有化
教育・訓練
「 know-why」教育による技術の伝承
特定評価項目
「騒音マップ」による安全衛生管理
 

○改善提案
レビュー分野 改善提案の概要
組織・運営
原子力安全に関する「品質方針」の 課(室) レベルへの より具体的な展開
社内の監査内容の工夫
教育・訓練
「 教育訓練の責任体制」の明確化、「中長期的計画」の策定及び「教育訓練結果」の的確なフィードバック
運転・保守
安全等に関する会議体の「効率的な運用と実効性向上」
特定評価項目
「ヒューマンファクターへの取組み」の改善
 

6 .相互評価報告書
相互評価報告書本文及び参考図は、こちらをご覧下さい。

相互評価報告書本文(PDF形式: 164KByte)
参考図

以 上



*1 良好事例
  当該事業所の安全確保活動のうち、的確かつ効果的で独自性のある手法を取り入れている事例であって、NSネットの会員さらには原子力産業界に広く伝えたい、優れた事例を示したもの。

*2 改善提案
  原子力の安全性を最高水準へと目指す視点から、原子力産業界でのベストプラクティスに照らして、当該事業所の安全確保活動をさらに向上・改善させるため の提案などを示したもの。そのため、現状の活動が原子力産業界の一般的な水準以上であっても、改善提案の対象として取り上げる場合がある。

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