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2005年 9月14日

日本原子力技術協会

  2005年7月5日から7月7日の間、東北電力(株)女川原子力発電所(宮城県牡鹿郡女川町および石巻市)に対して実施したピアレビューにおいて、当協会の会員外から且ミ会安全研究所のヒューマンファクター研究部長である首藤由紀氏に3日間(5〜7日)にわたりオブザーバー参加頂きました。
その際のご意見・ご感想が以下の通り取りまとめられましたので、ご紹介致します。

女川発電所では熱心に安全対策をそれぞれの立場で取り組んでいる姿が良く分かった。

レビューは、とても興味深く感じた。今回、面談や書類確認を行いながら議論させていただいた。
 東北電力は発電所を運営する立場であるが、レビューアの中にはメーカーから参加している方がいて別の観点を持っている。
 同じ業種(電力)のレビューアと別の業種(メーカー)のレビューアが上手く組み合わされていたため、有効な意見交換がなされていた。

女川発電所の一番の印象としては、中規模の良さを活かしているところである。全体を通じてコミュニケーションが非常によく、風通しがよい雰囲気であるところに、それが如実に現れていたと思う。
  また、技術力向上に対するフットワークが良いところも中規模の良さと考えられる。活気があるが、派手ではないところがとても良い印象であった。

「品質マネージメントシステム」を導入してまだ間がないが、これは定着するまで苦労と時間がかかる。現状では、まだこれが大きな負担となっていることが伺えた。
安全対策の効果を上げるためには「限られた予算と時間」、「人的な資源」 の中で「いかに効率的」に行っていくのかが重要である。問題点が見つかるたびに“あれもやろう”、“これもやろう”と安全対策を追加していっては、現場の負担が増すばかりで必ずしも効果的ではない。
過去に安全成績の非常に良い企業の研究を行った経験では、ある工場では「大きな事故が継続した反省」を踏まえ、「数多く存在している安全対策のための活動を思い切って一つに絞って」徹底して活動したところ、とても良い状態に改善された。
「一旦、白紙に戻す勇気」も時には必要である。

最後に一つ付け加えたいが、昨日の晩、レビュー結果をとりまとめるに当たっては、レビューアの間で「何を良好事例・改善提案するか」に関して非常に長い時間をかけた検討が行われた。
議論の内容は、「良いプラクティスとは何か」「よりよい安全活動としてどのようなものを求めるべきか」という本質的なもので、こうしたレビューにおいて非常に重要な議論であった。自分自身にとっても、非常に勉強になった。
このように、レビューアとしての議論そのものにも非常に価値があるので、実現可能かどうかは分からないが、今回レビューを経験された女川発電所の方も、他の事業所でにおけるレビューの際に、ぜひレビューアとして参加してもらいたい。

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