富士電機(株)では、1956年に原子力の開発に着手して以来、国内初の原子力発電所である東海発電所のメインコントラクタとして原子炉本体等主要機器の設計、製作及び据付を行うとともに、保守点検の実績を踏まえ、引き続き廃止措置に取り組んできている。また、東海炉の経験を生かした新型炉の開発及び原子燃料サイクル分野での技術開発に取り組んでいる。一方、放射線検出器・測定器の分野については、戦前からの歴史があり、この技術を基盤として、原子力の開発初期から放射線監視盤等の開発に取り組み、国内すべての原子力発電所、再処理施設、研究施設等に納入実績をもっている。最近は、電子式線量計等の開発を行い、計算機と組み合わせた新被ばく管理システムを納入している。
これらの事業の中で、東京地区では放射線監視設備等について設計・製造を行っている。東京システム製作所は「知識集約型の生産拠点」として、事業部ごとに生産体制を一元化し、最適な生産体制を構築しているが、本レビューでは、東京地区における原子力事業の安全推進活動を対象とした。
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