平成19年7月16日、新潟県中越沖地震が発生し、東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所近辺では震度6強という極めて強い揺れを記録しました。同発電所で運転中、起動中の原子炉4基は設計通りに自動停止し、7基の原子炉全てにおいて「止める、冷やす、閉じ込める」という原子炉の安全を守るための重要な安全機能は維持されました。しかしながら、3号機の所内変圧器の火災や6、7号機におけるごく微量の放射性物質の放出などが生じ、防災や情報伝達等を含む緊急時対応に課題を残しました。その後、柏崎刈羽原子力発電所は、原子炉およびタービン施設等について点検・復旧作業が行われるとともに、活断層を含む地質調査も進められており、これらの結果について科学的な解明、評価が実施されているところです。
このような一連の事象の調査、分析、評価が進む中、産業界が果たすべき役割は大きく二つあります。一つは、原子力発電所の耐震安全性・信頼性向上を図るために、安全を大前提とした設備の維持・管理および運転管理について、技術的知見を結集することであり、もう一つは、発電所立地地域の皆様をはじめとする国民の皆様のご理解に役立てていただけるように情報を提供し説明していくことです。
その一環として、地震の影響を受けた機器の健全性評価、地盤変状の影響とその対策、および防災・火災防護に焦点をあて、柏崎刈羽原子力発電所の地元におきまして、国内外の専門家が一堂に会し、一般の方の参加を得て、標記国際シンポジウムを下記により開催しますので、お知らせいたします。
記
1.開催期日:平成20年2月26日(火)〜27日(水)(2日間)
2.開催場所:柏崎市産業文化会館
文化ホール(新潟県柏崎市)
3.主催機関:
_____社団法人
日本原子力産業協会、有限責任中間法人
日本原子力技術協会、
_____財団法人
電力中央研究所
4.協賛機関:
_____社団法人
土木学会、社団法人 日本機械学会、社団法人
日本建築学会(依頼中)、
_____社団法人
日本原子力学会、日本地震工学会、社団法人 日本電気協会
5.プログラム:
_____(1)開会、基調講演
_____(2)セッション1:地震の影響を受けた機器の健全性評価
_____(3)セッション2:地盤変状の影響とその対策
_____(4)セッション3:防災・火災防護
_____(5)総括セッション、閉会
6.使用言語:日本語および英語(日英同時通訳を準備します)
7.参加希望者の受付:事前登録、入場無料
8.お問合せ先:(社)日本原子力産業協会
国際・産業基盤強化本部 高橋、天野
_____電話:03−6812−7109、FAX:03−6812−7110
_____〒105-8605
東京都港区新橋2-1-3 新橋富士ビル
_____e-mail:symposium2008@jaif.or.jp
_____ホームページ:http://www.jaif.jp/
※一般案内状、詳細プログラムは後日ご連絡いたします。
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