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東京電力株錐闃羽原子力発電所にて第82回安全キャラバンを実施
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 平成18年6月16日、新潟県柏崎市及び刈羽村にある東京電力(株) 柏崎刈羽原子力発電所において、第82回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

安全講演会の様子

 安全講演会には、東京電力および関連会社の社員約90名が出席されました。
講演会の冒頭、東京電力 柏崎刈羽原子力発電所長の千野宗雄様より「本日は首藤先生にご講演いただく。我々は、1年間ヒューマンエラー防止活動に取り組んできたが、私は周知・徹底のうち徹底が極めて重要と考えている。テーマの副題でもある、徹底をどうするかということについて、大変示唆のある講演を話いただけるものと思う。ヒューマンエラーの防止活動の成果を上げるための一助としてほしい。」とのご挨拶を頂きました。

 ご挨拶の後、NSネット事業部より、日本原子力技術協会の活動方針やNSネット事業部の活動状況を紹介し、引き続き、且ミ会安全研究所 取締役 副所長 ヒューマンファクター研究部長 首藤由紀 様より「安全文化とは何だろう?〜決められたことを地道に続けるにはどうしたらよいか〜」と題してご講演頂きました。

首藤 由紀 氏

 講演では、
「安全を何よりも重要なものとする」という考え方は、ともすれば、「経済性・生産性・効率」と「安全性」が互いに相克する価値であり、その中で安全を無視するような「非倫理的な計算(amoral calculation)」をいかに防止するかが重要であるかのように受け止められがちである。実際に現場で働く人々は、「現場はいつも安全第一に考えている」「安全より効率を優先するなんて、現場ではあり得ない」と感じ、「安全文化」の重要性は理解しながらも、具体策がわからずに、困惑していることが多い。そこで、過去の「組織の安全文化」が問題となった事例を分析してみると、その経過では必ずしも「安全よりも経済性」という判断が行われていたわけではない。それよりも、「決められたことが徐々に守られなくなっていく」という「逸脱の常態化」が事故を引き起こす原因となっているのである。
「決められたことを守らない」という人間の行動は、人間のエラーの中では「違反」に分類され、比較的新しい概念である。近年、その対策の重要性が広く認識されるようになってきたが、対策は難しく、様々な分野で取り組みが行われてはいるが、体系的整理や手法などが確立しているわけではない。
そこで、航空産業・化学産業で実際に行われているユニークな取り組み事例をもとに、取組み方法の案として、(1)「良いルール」をつくる、(2)ルールを周知・徹底する、(3)遵守状況を常に確認する、(4)遵守状況を評価し適切に賞罰を与える、という4 つのステップに整理した。

などの貴重なお話を頂きました。

講演会終了後のアンケートでは、

●今回の講演は、現在、現場で直面している問題について、大変に参考になりました。特に逸脱の常態化について、ルールの運用方法については勉強になりました。現在、ルールのスリム化に取組んでいますが、参考にしたい。

● 「本当に守れるルールか」など、よいルール作りが大切だと強く感じた。非常に勉強になりました。
● ルールを見直すという考え方は難しいが、有効な方法である。デュポンの10原則は説得力があっておもしろい。

などのご意見・ご感想をいただきました。

安全情報交換会

杉浦 辰巳氏(左)   宮本 利彦氏(右)

安全情報交換会では、
四国電力 伊方発電所 活性化推進グループ 副リーダー 宮本 利彦 様、品質保証グループ 副リーダー 木村 亨 様、杉浦 辰巳 様においで頂き、伊方発電所におけるヒューマンエラー防止への取り組みについて詳しくご紹介頂きました。また、東京電力兜i質・安全部長 石井 様より柏崎刈羽原子力発電所におけるヒューマンエラー防止対策について紹介がありました。
活動紹介に引き続き、情報交換や意見交換を行いました。

 

安全情報交換会の様子

(2) その他
 NSネット事業部の有する原子力安全文化醸成に関するデータベースや情報などについてNSネット事業部より紹介しました。

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