WWW.GENGIKYO.JP 
メールでのご意見・お問い合わせはこちらへどうぞ
当サイトのサイトマップです
English version
有限責任中間法人 日本原子力技術協会  
HOME 協会の御紹介 活動状況 関連情報 問い合わせ先  
活動状況 安全キャラバン
全体
情報・分析
NSネット
規格基準
技術基盤


 Contents
理事部長
    メッセージ
   
活動内容紹介
ピア・レビュー
安全
    キャラバン
セミナー
NSネット
      ニュース

 

株式会社ジェー・シー・オー 東海事業所 にて
第71回安全キャラバンを実施

  平成17年3月16日、 茨城県東海村にある株式会社ジェー・シー・オー 東海事業所において第71回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

 安全講演会には、東海事業所に勤務する職員約30名が出席されました。
 講演会の冒頭、 株式会社ジェー・シー・オー 東海事業所長 宮嶋 良樹 氏 より、「 「絶対安全、絶対無事故」、「基本を大切に、基本を守る」。この二つを全ての行動の基本としてJCO の行動指針としている。これを達成するために社員一人一人の責任と権限を明確にし、基本を大切にしてこれを守ることを最重要事項としている。 今後も事故の反省を忘れずに安全を第一に責任を果たして行きたいと考えている。」とのご挨拶がありました。

 

講演会の様子

 ご挨拶の後、NSネット 町田事務局長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、関西電力株式会社 原子力事業本部 原燃品質・安全グループ チーフマネジャー 山手 浩一 氏より、「 美浜発電所3号機2次系配管破損事故を踏まえた今後の課題と取り組み状況について 」と題して、ご講演いただきました。 (ご講演は、2月16日時点での状況をご説明いただいておりますので取組み状況の対策等は検討中の段階のものとなっています。)


山手 浩一 氏

講演会では、

 配管破損に至るメカニズムなどの美浜3号機事故概要と事故後に実施した全原子力プラントの計画的な点検等の対応について2次系配管肉厚測定の実施状況を踏まえ詳細に紹介いただきました。

○特に我々が反省しなければいけないことは、「減肉管理に当たっての不適切な事例」として測定はしているが、その測定して判定する基準、考え方をねじ曲げているところがあった。
○当社自身も、日本アームにはある意味では任せっきりになっていて、明確にここは28年間測られていないということの意識のないまま、事故の日を迎えている。いろいろな「たら・れば」の話はあるが、やはり2次系の配管で一気に破断するということを、残念ながら誰も意識できていなかったのではないか。
○当面の対策としては定検における現場作業監督の直営化で配管の点検については我々が現場監督をきっちりすることとした。また、かなり腰を落ち着けて教育の問題とか技術伝承の問題はやっていかなければいけないと思っている。
○ 今後の課題としては、品質保証システムの再構築、労働災害の防止、プラントの高経年化への対応、地元との信頼関係をこれからやっていかなければいけない。
 

とのお話をいただきました。

 

講演会終了後のアンケートでは、

情報の共有化、情報の活用の重要性を改めて感じた。職場でも報・連・相を忘れずに実践したい。今回の講演会で得た知識を十分に活用して安全に作業して行きたいと考えています。

事故を起こした会社として今回の講演を興味深く拝聴しました。 やはり第一線で働く人からの情報の共有化が最も大事であるという考え方は同感です。現場の声がトップの耳に入るようになれば少なくても事故は減ると考えます。身近に感じるテーマであり、とても参考になる講演でした。

人は起こってしまったことがらだけで判断して「どうしてそんな大事なことを今まで気づかずに居たのか」と思うものだが、事故が起きる前は多くの事象の中に埋もれてしまっているものなのである。安全確保のためには、埋もれている危険の芽を掘り起こし、それを一つ一つ潰していくことなのだが、組織の中の関係者が一人一人自覚し、その結果で常に PDCA を廻していくことが大切なのだと、今回のご講演を聞いて感じました。


などのご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

坂上 義満 氏
 

 

安全情報交換会では、(株)ジェー・シー・オーよりご要望があった原子燃料工業鰍ノおける相互評価で良好事例として抽出された「 リスクアセスメント活動の推進 」について、 原子燃料工業 熊取事業所 業務管理部 総務グループ 安全衛生担当課長 坂上 義満 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。


主な情報・意見交換として、

当所でもリスクアセスメント活動を始めているところであるが、原燃工では1,500件もの膨大な件数の処理にどの位のマンパワーを費やしたのか。

それぞれの担当部門にて週に一回程度、朝礼の時に担当者が集まり約10ヶ月かけて対応した。手順書のリスク評価は 1 件、10〜15分で処理した。

リスク評価のバラツキを是正する方法などはあるのか。

評価にあたっては最も悪い評価を採用することしている。評価をより公正にするために安全衛生担当者まで回覧を行いチェック、フィードバックをかけて最終的に結果は安全衛生委員会にて報告される。

などがありました。

 

以 上

[↑]PageTop

HOME協会のご紹介活動状況設備稼働状況関連情報ご意見・ご質問

Copyright © 2005 Japan Nuclear Technology Institute, All Rights Reserved.