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日揮(株)横浜本社 にて
第69回安全キャラバンを実施

 平成 17 年 1月 21 日、神奈川県横浜市にある日揮(株)横浜本社において、第69回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

 安全講演会には、日揮(株)及び協力会社の社員約40名が出席されました。。


 講演会の冒頭、日揮(株) 執行役員 技術開発センター長 井上 和誠氏より、「本日はお忙しい中、平川講師を始めとして、NSネットの皆様に安全キャラバンを開催して頂きありがとうございます。
 さて、安全文化の醸成、安全を確保するには、繰り返し考える機会、チェックする機会が必要かと考えています。
 本日の講演、情報交換会での内容も、事故を起こさない、安全を確保するために必要なものであり、今後の業務に活かせるものであると考えています。」とのご挨拶がありました。

 

安全講演会の様子

 

 ご挨拶の後、NSネット笠井安全部長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、中部電力 (株)浜岡原子力発電所 原子力研修センター所長 平川 一郎氏より、「安全を守るために−浜岡原子力発電所の取組み− 」と題して、ご講演いただきました。

平川 一郎 氏

講演会では、

 浜岡原子力発電所で発生した幾つかのトラブルから得られた教訓、安全運転のため取り組んできた事例などをご紹介いただきました。

 『 技術力の維持・向上として、浜岡サイト内の研修センターに「技術伝承室」を設置している。これは「失敗に学ぶ回廊」と名付けられ、過去に発生したトラブル事例に関する経験(失敗の経験)を確実に伝承することを目的としている。

 運営の透明性拡大としては、地元の方々をはじめ一般の方々を対象にインターネットを活用した情報発信や見学会などを行っている。

 不適合情報の共有化については、不適合情報を共有化するため「保全情報等確認会合(CAP会合)」を 毎朝開催している。この会合では発電所長をはじめ、各部長や主任技術者、筆頭課長および、社長の直属組織である経営考査室の浜岡駐在部長も出席し、トラブルになる前の兆候段階での不適合情報について共有化している他、必要に応じて処置方針や対応状況の確認を行っている。

 当所における安全を守るための取組みについてご紹介したが、今後も信頼 される安全な原子力発電所を目指して取り組んでいく所存である。 』とのお話をいただきました。

 

講演会終了後のアンケートでは、

事故をどのように伝承していくか、また、伝承が安全に大いにつながることを再認識しました。

安全に関する情報、事故(大小に拘らず)を適切に公開することが、地元の信頼を高めていく上で重要であることが分かりました。
技術伝承室のアイデアは大変参考になりました。実に効果的なものであると感じました。
浜岡原子力発電所でのトラブル等について、具体的な内容をご説明いただけたことは、同じ原子力産業に携わる技術者として心すべきポイントを考えるうえで大変参考になりました。
トラブル事例を社員の教育・訓練教材として利用し、問題を風化させない工夫(技術伝承室での展示や報道記事の掲示等)や一層の技術向上を図っておられる努力は大変なものであると感心しました。
原子力技術を地域のかたがたに理解していただくため、地元見学会の開催、発電所モニター活動など、最近言われている地域との共生を既に実践されており、私たちのこれからの活動に大いに参考になると思いました。

 などのご意見をいただきました。

 

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

藤田 秀人 氏
 安全情報交換会では、日揮 (株)よりご要望があった核燃料サイクル開発機構 東海事業所における相互評価で良好事例として抽出された「 運転要領書の整備と作成・改訂時の外部専門家も含めたチェック体制の充実 」について、核燃料サイクル開発機構  東海事業所 再処理センター 品質保証室長  藤田 秀人 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。

 

主な情報・意見交換として、

メーカから提出した運転要領書等を事業者内で改定する際には、色々な事象を反映し改定していると考えられますが、できれば、改定する要因等について当社側(メーカ)へもフィードバックする機会があればと考えています。例えば、本日のご講演でお話しのあった「失敗に学ぶ回廊」などでメーカ側も見聞きすることができれば、安全に対する認識についてメーカ、業者間で統一できると考えます。

東海事業所の場合、多くのメーカが関与しており、個々のトラブル等に対して直接メーカ各社へフィードバックするのは困難であると考えます。よって、当事業所では安全推進協議会を設けていますが、そのような場を通じて、トラブルの紹介、施設の改造、要領書の改訂などをご紹介したいと考えています。

などがありました。

 

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 以 上

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