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三井造船(株) 葛西センター にて
第67回安全キャラバンを実施

 平成 16 年 11 月 30 日、東京都江戸川区にある三井造船(株) 葛西センター において、第67回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

 安全講演会には、 三井造船 ( 株 ) の社員約 40名が出席されました。

 講演会の冒頭、三井造船 ( 株 ) 環境・プラント事業本部 取締役本部長 酒巻 三郎氏より、「原子力技術者の倫理、会社のコンプライアンス等は原子力に関わらず重要なことであり、問題を起こすと会社の存続にも関わってくるため、かなり前から全社的に取り組んでいます。三井造船は 30 年位前から原子力に関わる仕事をしておりますが、今後も原子力産業に貢献するため、今日の安全活動に関する講演を聴くことはチャンスであり、一生懸命聞かせていただきます。」とのご挨拶がありました。

安全講演会の様子

 ご挨拶の後、NSネット町田事務局長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、中国電力 ( 株 ) 電源事業本部(原子力)専任部長の新宅 薫 氏より、「島根原子力発電所における品質保証への取組み」と題して、ご講演いただきました。

新宅 薫 氏

講演会では、

 中国電力 ( 株 ) の原子力発電事業の概要紹介を行うとともに、 平成15年秋から始まった国の新検査体制下での島根原子力発電所における定期検査実施状況、並びに不具合対応等を品質保証面から見た取組みの実例として紹介があり、国民を更に安心できるようにするために原子力発電事業者が担うべき品質保証活動の考え方・進め方について講演頂きました。

 『原子力は、放射能内包リスクが存在するため、産業活動として極めて高い倫理性と透明性が求められる。最近の臨界事故や不具合隠し問題等から、国民は設備の検査結果から安全と聞くだけでは納得しなくなっており、「安心」をキーワードとして考えなければならない時代になっている。

 これまで、「安心」を判断する材料として、設備的な安全対策やヒューマンエラー防止の取組みなどを、また、トラブルの度に「安全安定運転を積むことで信頼回復を図る」と言ってきたが、これらは既に訴求力を失っている。

 これからは、安全なのは当たり前、それでもトラブルは起こり得るが、それにどう対応するか、その処理プロセスを仔細に見ていただくことで信頼を得ていくようなスタンスが必要である。時代が求めるのは、活動のプロセスに信頼が置けるかの証拠であり、これを具現化するのが「品質保証」の活動である。事業者は、説明責任を果たすこと、自主保安体制をしっかり構築し運営していくことを決意しなければならない。』

とのお話をいただきました。

 

講演会終了後のアンケートでは、

中国電力殿の新しい検査体制を系統的にご説明いただきとても判りやすく聞くことができました。

トラブル事例を紹介いただき参考になりました。かなり細部にわたるチェックがされていることがわかりました。
運転中トラブルなどを、スケジュールをご提示いただきながらの説明を受け、メーカサイドとしては身の引き締まる思いで拝聴し、より一層の品質向上への取り組みしていく姿勢を新たにさせて頂きました。

などのご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

 

根目澤 勲 氏
 

 安全情報交換会では、三井造船 ( 株 ) よりご要望があった ( 株 ) 日立製作所 日立事業所における相互評価で良好事例として抽出された「幅広いヒューマンエラーの防止活動」と「設計部門の情報伝達・設計管理のIT化」の2件について ( 株 ) 日立製作所 日立事業所 品質保証本部 原子力品質保証部 原子力プラント品質保証課 主任技師 根目澤 勲 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。

主な情報・意見交換として、

3D-CAD導入と運用は高価ですが、工事毎の採算を考えていますか、投資と考えていますか ?
投資的な面が多いと考えています。ただし、何でもかんでも3D-CADではなく、必要性を考えて採用しています。
納入先と一緒になって次は何を点検すればよいかなどを判断できるような仕組みは出来上がっているのでしょうか ?
まだ、そこまでは達成されていませんが、出来るだけ顧客と情報共有できるようにしています。
図書を電子化することにより紙文書は出さないことにしたのでしょうか ?
例えば品証計画書のような製本して顧客に見てもらう文書以外は基本的に紙にしないようにしており、図書の発行通知もメールで実施するようにしたため、紙文書は激減し、これが文化として出来上がってきています。
忙しい時など担当者の入力が滞ることも考えられますが、対策はしていますか ?
一応、入力状況が判るようなシステムになっています。しかし、管理者にとって楽ではありますが、やはり、コミュニケーションが大事ですので、機械だけで管理するのではなく、歩き回って問題点などを聞き、必要な対策を行っています。

などがありました。

 

以 上

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