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石川島播磨重工業株式会社 横浜事業所にて
第65回安全キャラバンを実施

 平成16年10月7日、神奈川県横浜市にある石川島播磨重工業株式会社 横浜事業所において、第65回安全キャラバンを実施しました。

安全講演会

 安全講演会には、石川島播磨重工業(株)及び協力会社の社員120名が出席されました。
 講演会の冒頭、石川島播磨重工業株式会社 原子力事業部長 岩間 守正氏より、「原子力部門の事業として今まで実施してきたBWRに関する製作はほぼ一段落してきているが、今後とも、従来通り品質最重視で技術やノウハウは維持していく所存である。
その意味からも本日のNSネットの安全キャラバンでの講演会及び安全情報交換会での情報やコメントを今後の石川島播磨重工業の活動に展開していきたいと思う。」とのご挨拶がありました。

 

講演会の様子

 ご挨拶の後、NSネット町田事務局長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、核燃料サイクル開発機構 特任参事・安全推進本部長代理兼副本部長の鈴木 治夫氏より、「動燃からサイクル機構へ、更に日本原子力研究開発機構へ− 安全管理の改革 − 」と題して、ご講演いただきました。

鈴木 治夫 氏

講演会では、

 旧動燃から核燃料サイクル開発機構にかけて安全管理の改善、強化を実施してきた実例を交えて原子力安全に関する取り組みについてご紹介頂きました。

○原子力安全には特効薬はなく、これで終わりという事もなく、色々な段階で多重防護しても安全問題は発生するものであり、また原子力事業に従事している側と外側で情報、トラブル、事故等の受取り方に差がある事を認識する必要がある。
○旧動燃から核燃料サイクル開発機構にかけての内外の事例を学び、「事故時は事業所長が中心で対応し、本社、東京事務所は支援活動を行う体制の確立」、「経営方針での安全確保の明確化、下部組織へのより具体化した方針の設定、トップによる安全監査などによる安全確保のPDCAサイクルの組込み」、「異常状態も考慮したマニュアル・手順書の見直し」、「組織のあらゆる人に問題意識を持ってもらう漫画による水平展開の実施」など環境変化を考慮しながら安全管理の改善、強化を実施してきた。
○今後は施設、設備の高経年化、人材の世代交代、予算減少、新法人の設立、テロなどの緊急事態の恐れなどの環境変化の中で、「合理的な安全管理の方法の構築」、「技術継承」、「危険に対する感受性の向上」、「職員と協力会社員等の一体感の醸成や意思疎通の一層の改善」、「各機関との連携強化」等を推進していかねばならない。
 

とのお話をいただきました。

 

講演会終了後のアンケートでは、

核燃料サイクル開発機構殿の各事故事例を内部から見た考察が示された内容であったので事故内容等が非常に具体的に分かり易く伝わってきた。

事故当初のマスコミへの情報伝達に関し、原子力事業に携わるものと周囲の地域住民とでは事故の大きさ、内容がまったく違ってとらえられる恐れがあるのでマスコミの情報伝達の難しさや注意しなければならない点等改めて認識することができた。
事故事例の水平展開に関し、原子炉と核燃サイクルの差異、また核燃料サイクル開発機構殿の各事業所でそれぞれに特殊性があることから、各施設の特殊性を把握して事例から何をフィードバックしたらいいのかを見極める能力の必要性を感じた。
メーカの立場から考えますと、本社主導ではなく、事故対応は事業所長、工場長などの現場の責任者が中心となるという御意見に賛成です。また、それに耐えうる人材の育成が大変であると感じました。

などのご意見をいただきました。

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

長谷 忠男 氏
 

 

安全情報交換会では、石川島播磨重工業(株)よりご要望があった東京電力(株)福島第二原子力発電所における相互評価で良好事例として抽出された「ヒューマンエラーの根本原因把握の為の「なぜなぜ問答会」の活用」について、東京電力(株)福島第二原子力発電所運転管理部運転評価グループ課長長谷 忠男 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。

主な情報・意見交換として、

「なぜなぜ問答会」では犯人捜しとならないよう工夫しているとの事であるが、どのようにしているか。

確かに難しい部分である。基本的にはヒューマンエラーは無くせないのであるから、なぜ組織や仕組みとして不具合が阻止できなかったのかに重点を置き、自分が相手の立場にたって接するよう努め、口調や雰囲気つくりにも心がけている。
まず客観的な事実、例えばログ、警報記録、入域記録等を優先して、それを補うものとして人間の記憶を用いるべきである。

などがありました。

 

以 上

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