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レーザー濃縮技術研究組合 東海濃縮事業所にて
第62回安全キャラバンを実施

 平成16年6月29日、茨城県東海村にあるレーザー濃縮技術研究組合 東海濃縮事業所において、第62回安全キャラバンを実施しました。

 

安全講演会

 安全講演会には、レーザー濃縮技術研究組合及び協力会社の社員約30名が出席されました。
 講演会の冒頭、レーザー濃縮技術研究組合 東海濃縮実験所長 佐藤康彦氏より、「レーザー濃縮技術研究組合は平成14年度に研究開発を終了し、現在は施設の解体・撤去を行っています。『原子力施設の解体撤去』であることを念頭に各種規定類整備はもとより、県・村等監督官庁の指導を仰ぎつつ、企業倫理に悖ることなく的確な作業の遂行を主要な目標に掲げております。
 本日は「安全講演会」「安全情報交換会」の中から有益なアドバイス等を得まして今後の作業に生かしたいと考えております。」とのご挨拶がありました。

講演会の様子

 ご挨拶の後、NSネット町田事務局長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、鞄立製作所 原子力事業部 特別顧問の加藤 洋明 氏より、

「日立におけるモノ作りの精神と企業倫理」

と題して、ご講演いただきました。

加藤 洋明 氏

講演会では、

 鞄立製作所の原子力品質保証と信頼性向上に対する取り組みや、日立のモノ作りの精神とまで言われている「落穂拾い」について、経験談を交え具体的内容をご紹介頂きました。

 『メーカの立場からは、納入した製品が無事故でしっかり働いて、顧客や勿論社会のお役に立つということが最大の願いである。これを目指して、設計から製造、検査、据付、試運転のそれぞれの段階に応じて、いかに信頼性を造り込み、維持していくかに全力を上げて取り組んでいるが、顧客や社会に少なからず迷惑を掛けているのが現状である。
  事故・トラブルを発生させないことが肝要であるが、万一発生した場合は、臭いものには蓋をせず、失敗を率直に認めること、誠をもって対応すること、再発防止のためには動機的原因を徹底的に究明することなどが大切である。
 信頼性向上活動の中でも特徴的な『落穂拾い』は日立のモノ作りの精神とまで言われ、技術者倫理や企業倫理に相通じるところがある。組織ならびに技術者の一人々々が、『技術や製品を通じて人々の生活や社会を豊かにすることに貢献するのだ』との強い認識のもとで企業活動を遂行し、それを風化させない仕組みをしっかり作っていくことが大切である。』
 
  とのお話をいただきました。

講演会終了後のアンケートでは、

日立製作所殿がこれまでに築き上げられた企業としての財産(技術面、人作り)には、いろんな失敗の中でそれを改善し続けられた結果の上に成り立っていることを痛感しました。

原子力に限らず品質保証と企業倫理は、今最も世間で注目を浴びている問題である。その中で今回の講話を聞けたことは、人ごとではなく自分の気を引き締める意味で重要であった。特に「落穂拾い」の意味と「損得より善悪」が印象に残った。「落穂拾い」の失敗から経験を見出す「自分自身の反省」はあたりまえのことだが、なかなかできないと痛感させられた。「技術論」より「心」を常に頭に入れて取り組んで生きたい。
電力業界は、人々のライフラインを担う、極めて社会的貢献度の高い業種だと感じています。現在自由化の波にさらされており、倫理が低下しやすい状況に立たされていますが、競争に打ち勝たんがために企業倫理を失わないよう心がけたいと思います。
今回話されたモノ作りの精神と企業倫理は社員全員が持たねばならないと思うが、こういった倫理感や精神は、相談する或いは報告する立場の考えは強く求められるように思うが、むしろ相談を受けた人、報告を受けた者が如何に真摯に受け止められるかにかかってくると考えている。


などのご意見をいただきました。

 

安全情報交換会

安全情報交換会の様子
レーザー濃縮技術研究組合殿の安全文化醸成活動紹介と意見交換

 安全情報交換会では、レーザー濃縮技術研究組合 東海濃縮実験所における安全文化醸成活動として、レーザー濃縮技術研究組合殿より、

 環境保全・人間尊重・地域住民とのコミュニケーションを重視した『企業倫理遵守に関する行動憲章』の概要や、解体工事により発生する放射性廃棄物以外の廃棄物の再資源化のための的確な法令順守への取り組み

 などについて詳細に紹介いただきました。

主な情報・意見交換として、

パフォーマンス指標を取り入れているとのことだが、NSネットのパフォーマンス指標を参考にしたのですか。

以前から定例的に行う所内会議において、工事物量等の指標を報告し、所内でチェックする運用は行っていたが、その運用方法を見直す際に、NSネットから提案のあったパフォーマンス指標を参考に体系化した。

などがありました。

 

以 上

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