安全講演会 |
安全講演会には、三菱重工業(株)及び協力会社の社員約160名が出席されました。
講演会の冒頭、三菱重工業(株)神戸造船所 取締役 所長 浦谷 良美氏より、「平成11年度のJCO事故以後も原子力発電所の不正記載問題が発生し、原子力産業界にとって非常に残念なことが起こっております。その結果、原子力に対する一般社会の方々の信頼が大きく損なわれています。当社も原子力の信頼回復に寄与すべく日々努力を行っております。
今回の講演では、GEの企業倫理規定とその実践と題して、村上様からご講演いただけることになっております。現在、コンプライアンスは非常に重要だと考えています。今回の講演で得られたことを、今後の業務に活かしたいと思います。」とのご挨拶がありました。
|

|
講演会の様子
|
ご挨拶の後、NSネット町田事務局長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、(株)グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン 取締役 顧問の村上 和子 氏より、「GEの企業倫理規定とその実践」と題して、ご講演いただきました。
|

|
村上 和子氏
|
講演会では、
コンプライアンスの必要性、GEのインテグリティ・ポリシー、コンプライアンスの組織体制・プロセス、その普及活動に対する GEの考え方について具体的な事例を交えながらご紹介を頂きました。
『コンプライアンスは大きなビジネスリスクであり、それを管理することは重要なビジネス課題です。また、そのコンプライアンスを普及するには経営陣(トップ)がコンプライアンスに真摯に取り組んでいるということを社員に理解させるために、あらゆる機会をとらえて繰り返しメッセージを出しつづけることが重要です。GEのプライオリティはIntegrity、Safety、Quality、Output(ISQO)で、Integrityは最重要視されております。
GEにとって、コンプラインスは100年続いた遺伝子であると考えています。』
とのお話をいただきました。
|
講演会終了後のアンケートでは、
● |
具体的な事例を交えわかり易い講演であった。GEのコンプライアンスに対する真摯な取り組みは予想以上であった。 |
● |
会社の理念を社員に教育し、これから進むべき方向性も理解させることは重要であることがわかった。 |
● |
GEのintegrityの説明を受け、規定が詳細なところまで制定されていることがわかった。また、社員の教育もしっかり行っていることがわかった。 |
● |
原子力産業の安全性と信頼性を上げるためには、その産業にたずさわる個々人がインテグリティに関する規定を遵守することが必要だということが理解できた。 |
などのご意見をいただきました。 |
安全情報交換会 |
|
安全情報交換会の様子
|

|
田谷 伸之氏
|
安全情報交換会では、三菱重工業(株)よりご要望があった日揮(株)技術研究所における相互評価で良好事例として抽出された「コンプライアンス・プログラムによる企業倫理の浸透」について、日揮(株) コンプライアンス統括室担当課長 田谷 伸之氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。
|
主な情報・意見交換として、
● |
日揮グループ全体の基本理念・行動指針・行動マニュアルをベースに、各本部ごとに行動マニュアル、目標を展開しておられますが、各本部ごとの特性というものがありますか。 |
○ |
各本部の業務特性が異なるため、その内容に沿った行動マニュアルを本部ごとに設定しています。コンプライアンス統括室が作製したマニュアルであれば「押し付けられたという」意識を与えるが、自分たちで設定した目標であれば守りやすいということが言えます。 |
● |
ヘルプラインのような、投書・相談を持ちかけられたときの問題解決の窓口がありますか。 |
○ |
コンプライアンスに関する問題、人権・セクハラに関する問題、安全保障貿易管理等に係る問題など小冊子に記載した窓口で対応しています。窓口への通報は電話や社内メールなどを利用しています。
また、それとは別に「日揮協議会」という労使協議会の組合員に相当する一般社員のためのデータベースがあり、ここからもコンプライアンス統括室に相談できる仕組みがあります。
|
などがありました。
|
以 上
|