安全講演会 |
安全講演会には、GNF−Jの社員約50名が出席されました。
講演会の冒頭、GNF−J副社長 山本 有紀氏より「昨今我々の業界だけではなく企業倫理、インテグリティ、コンプライアンスが非常に大切になっている。本日の講演会、ケーススタディーは大変役に立つと思います。」とのご挨拶を頂きました。 |

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講演会の様子
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ご挨拶の後、NSネット町田事務局長より、NSネットの活動を紹介し、引き続き、慶應義塾大学 商学部 専任講師の梅津 光弘氏より「企業倫理とその効果的制度化」と題して、ご講演頂きました。 |

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梅 津 光 弘 氏
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講演では、
企業倫理は、時代と社会の要請であり、原子力業界だけに求められているものではなく、世界の企業に求められている。よって、企業倫理を単なる不祥事対策等で受け止めるのではなく、仕事の仕方の再検討として捉えて頂きたい。また、会社は人が集まりコミュニケーションをとって、いかに良いアイデアを出して、それを結集させていくかに尽きる。その一環として、倫理的な思考回路を含めた会話と討議を職場で定着させて頂きたい。
とのお話しをいただきました。 |
その後、数人のグループに分かれ、企業倫理に関するケーススタディーを実施しました。 |
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講演会終了後のアンケートでは、
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短時間ではあったが、まとまった内容で話を聞くことができ、良く理解できました。特に、不正な対応をしている企業には業績の良い所はないとの話を聞き、この点で特に企業倫理の必要性・重要性を再確認し、説得力を感じました。 |
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現在の我々社内の文化とマッチしており、違和感がなく聞くことができ、また、企業倫理について社外の方から違う視点からの意見を聞くことができたことは、大変有意義でした。 |
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お話の中で、会社の色々なプレッシャーに耐えられずメンタル面のトラブルが起きる可能性があるという点でメンタルヘルスケアは当社の対応の中で若干不足している部分ではないかと感じた。その他にもまだまだ改善するべき点があること。また,それを常に考えていかなければならないことを認識した。 |
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大変参考になりました。雪印の話で、5人のうち2人でも3人でも異議を唱える人がいたらという下りは、企業倫理というより企業"文化"というものを感じます。基準作りについても、「自分達が考えて実行できるものを。」というアドバイスも頭では理解しながら、その確信を得るのに役立ちました。 |
など、多数のご意見をいただきました。 |
安全情報交換会
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安全情報交換会の様子
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(1) 良好事例の紹介と意見交換 |
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沢 畑 稔 雄 氏
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安全情報交換会では、GNF−Jよりご要望のあった日本原子力研究所 東海研究所における相互評価で良好事例として抽出された「総合防災情報システム等の整備による防護活動の充実・強化」について、日本原子力研究所 東海研究所 保安管理室 安全対策班長 沢畑稔雄氏においで頂き、より詳しくご紹介頂きました。
主な情報・意見交換として、
● 夜間の体制はどんなかたちでやっていますか。
○ 24時間勤務になっています。直を組んで交代勤務をやっています。
● 原子力災害対策特別措置法ですと、例えば15分以内に通報しなさいという制限があります。そのほか、警察署や消防署等からも可能な限り早く連絡はいただきたいと要望されています。そのため我々も、例えば地震が起きた場合、第1報を早目に入れよ、という指導を受けていますが、原子力研究所ではどうなのでしょうか。
○ 通報連絡を早くしなさいということは我々も承知しています。夜間に関してもしっかり確認して、所定の一斉同報をFAXで送信する、ということで対応するようにしています。
● 防護隊の訓練の頻度はどのくらいですか。
○ 月1回訓練を行っています。それから年に2回、東海研究所として非常事態対応の事故訓練を行います。それによって防護隊が実際の対応をどうすればいいかの手順を確認することをしています。
などがありました。 |
(2) 安全文化醸成活動紹介
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GNF−Jから原子力安全文化醸成活動として、ザ・スピリット&ザ・レターと呼ばれるインテグリティに関する小冊子、I-SWARM活動(全ての業務プロセスのなかでインテグリティ関する総点検を全員一丸となって活動してリスクの最小化を図る)、EHS-SWARM活動(安全衛生に関わる危険やリスクの可能性を特定し、危険要因を排除、またはリスクの最小化を図る)等について紹介されました。 |
(3) その他の情報の紹介と意見交換 |
NSネットより、原子力安全文化醸成に関する情報として、会員用Webサイトにある各種データベースについて紹介しました。 |
以 上
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