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四国電力(株) 伊方発電所にて
第52回安全キャラバンを実施

 平成15年8月28日、愛媛県西宇和郡にある 四国電力(株)伊方発電所において、第52回安全キャラバンを実施しました。

 

安全講演会

 安全講演会には、伊方発電所および協力企業の社員約60名が出席されました。
講演会の冒頭、四国電力(株)伊方発電所長 氏より、「今回は「技術者倫理・自ら考える」と題して、東電問題、もんじゅ事故を例にして技術者としての倫理のあり方を講演していただきます。我々伊方発電所の業務に携わる者として安全意識の向上、モラルの向上、コンプライアンスの推進は安全安定運転を継続していく上で最も大切な要素と考えております。本日の講演は我々技術者の心構えの参考になると考えております。」とのご挨拶がありました。

講演会の様子

 ご挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介し、引き続き、日本原子力発電(株)総合研修センターの鐘ヶ江 直道 氏より、「技術者倫理・自ら考える」と題して、ご講演いただきました。

鐘ヶ江 直道 氏

講演では、

@原子力のような高度技術に係わる会社・技術者は一般市民から一種の付託を受けている。それは、両者の間に無言の契約が成立していることであり、 一般市民は技術者に特別の責任・倫理観を求めている。
Aその倫理問題を容易に解決したり、苦労なく解決するテクニックはなく、常に技術者自身で考え、自らの倫理観に基づき行動することが求められる。
B同時に、その個人は社会の中でも多くの役割を担っており、その中で特別な責務・個人倫理が求められる。それらは場合によって互いに相反する(矛盾する答からの選択を求められる)が、それを如何に乗り越えるかも、個人に課せられた課題である。
C技術者・個人が社会・会社での倫理問題にどう応えるかはその場その場で自らが考えねばならない、そのため常日頃多くの事例から学び考えることが重要である。

とのお話を頂きました。

講演会終了後のアンケートでは、
●従来の講演会と違って、全員参加の講演会という鐘ヶ江先生のお考えから、資料を受講者が読んだり、もんじゅNa温度計破損原因では、検討課題を設定して全員に5分間の検討時間を戴いたり、このようなアンケートがあったりとかで、終始適度な緊張感がありました。演題と並行して、一人の人間としての自分の評価・分析できる内容が各項目に含まれており、非常に参考になりました。
●東電問題、もんじゅ事故、スペースシャトルチャレンジャー事故等の実例に基づき技術者倫理のあり方を話され、意義深い講演であった。特に倫理感は自ら考えることにより、得るものであり、他人から教えられるものではないとの話には感銘を受けた。
●組織の中で生きる我々は自分の立場やその場の状況などを気にするあまり、時に主体性を失いがちである。またそのことが多くのトラブルの原因にもなっている。その危険性について理解し、どのような状況でも自分の考えを表現できる能力を身につける必要性があると感じた。

などのご意見をいただきました。 

 

安全情報交換会

安全情報交換会の様子

秋野 吉孝 氏


 安全情報交換会では、四国電力(株)より要望があった関西電力(株) 大飯発電所における相互評価で良好事例として抽出された「所則改訂グループの設置による確実な運転所則のチェック」について、関西電力(株) 大飯発電所 第二発電室 秋野 吉孝 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。

主な情報・意見交換として、
●ひとつの直が作成した案は別のひとつの直が確認し、所則班が作成した案はひとつの直が確認することで全部の直が見ているということですか。
○直毎の合議直を事前に取り決めております。A直の起案場合はB直合議が、B直の起案の場合はC直合議としております。所則班起案の場合は、合議を早く進めるために主に夜勤直に依頼しています。直サイクルを考慮しながらケースバイケースで合議直を選定しています。
●改定された後にその改定に関係する所員への連絡はいくのでしょうか。
○電子メールで即日連絡が発信されます。JCO事故時の指導事項を反映して、紙での全当直課長への重要回覧をします。教育直のカリキュラムの中に改定内容を周知することになっています。

などがありました。

 

以 上


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