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平成15年度NSネットセミナーを実施
−原子力の安心とリスク・コミュニケーション−

 

 平成15年9月8日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザ4Fホールにおいて、「原子力の安心とリスク・コミュニケーション」と題して平成15年度のNSネットセミナーを開催し、会員、関連企業、関連団体及び一般の方から約180名の参加がありました。
 今回のセミナーは、有識者、ジャーナリストの方々をお招きし、原子力産業界の安全文化の共有・向上、原子力の信頼を回復するためのコミュニケーションのあり方やその取組みについて議論頂き、その提言を実践の場で生かして行くことを目的に開催しました。

 

セミナー開催風景

 

講 演

牧野 昇 理事長

 セミナーの開会にあたり、牧野 昇理事長より、これまでのNSネットの活動実績と今後の重点課題として、企業倫理の確立について紹介があり、更にNSネットの社会的認知の向上に努めていくとの挨拶がありました。

 

木下 冨雄氏

 続いて、甲子園大学学長 木下 冨雄 氏から「リスク・コミュニケーションの思想と技術」と題して、ご講演頂きました。

 講演では、「リスクは、災害とか危険そのものではなく、その可能性のことであり、リスクを伝えようとすれば、そもそもそのリスクがどういう性質をもっているかとか、そのリスクを実際にどのように測ったのかとか、それをどう評価するのかとか、それを避けるためにはどうすればよいかということを伝えなければならない。」、「リスクコミュニケーションは、このようなリスク情報とベネフィット情報、つまり一般国民の望む情報をフェアーに伝えることである。」、「また、リスクコミュニケーションは、政府や企業から一般住民に対して行う一方向のコミュニケーションではなく、関係者間でかわされる双方向のコミュニケーションである。」、「組織としての安全風土、安全規範というようなものがないと、リスクコミュニケーションというものは成立しない。そしてこのような風土の規範をつくり上げているのは、やはりトップマネージメントである。」などのお話がありました。

 

 


パネルディスカッション 
原子力の安心とリスク・コミュニケーション

 引き続き、科学ジャーナリストの中村 政雄氏の司会で「原子力の安心とリスク・コミュニケーション」をテーマにパネルディスカッションを行いました。


中村 政雄氏 木下 冨雄氏 大平 健氏

野村 茂雄氏 松下 清彦氏

中村 政雄氏

 ディスカッションには、木下 冨雄 氏のほか、聖路加国際病院精神科部長 大平 健 氏、核燃料サイクル開発機構東海事業所副所長 野村 茂雄 氏、九州電力(株)常務取締役 松下 清彦 氏がパネラーとして参加しました。
 リスクを伝えることの必要性、送り手の役割、信頼を回復するための具体的方法などについて活発な議論が行われました。

 

パネルディスカッションにおける主なご意見は

○電力会社や原子力業界が一般の方に信頼されるためには、原子力事業に携わっている方々の人柄だとか日常の行動というものが安全性に重要な信頼回復のキーファクターになっている。

木下 冨雄氏

大平 健氏

 

 

 

 

 


○一番重要なテーマはお互いのステークホルダーの信頼性をどのように共有するかということに尽きる。
○病院などで非常に気をつかっているのは、自分たちのポリシーというのは言葉で表現する前に態度で、目に見える形で表現するということが基本。理解されなくても積み重ねが結局はサービスになる。

野村 茂雄氏

松下 清彦氏

 

 

 

 




○事業者にとってリスク・コミュニケーションのようなリスクを含んだ情報開示、あるいはそれを住民と一緒に考えるということがもう不可欠な時代であるということをある程度認識してやっていくような姿勢を取っていかないとだめである。
○「責任の所在」というのがキーワードではないかと思う。誰が判断したかということを明確に言う必要がある。

などがありました。

 

 終了後のアンケートでは、

○「日常の不断の努力」「率直かつ誠実な対応」がまず基本であることが再認識できた。
○「技術」と「信頼」こそが、リスク・コミュニケーションの思想であり基本であることをあらためて確信し、思い知らされました。「信頼」が「理解」を得るための絶対条件と思います。
○講演者は、本日のように「原子力の専門家でない人」のほうが良い。
○立場で色々な考えがあり、良し悪しは別にして参考になった。今回のパネラーは個人的な考えも積極的に発言し非常に良かった。
○NSネットの外向けの活動が余り目に見えてこないので、会員間だけでなく一般の方々への広報にも力を入れて欲しいと思う。


など、多数のご意見をいただきました。

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