安全講演会 |
安全講演会には、三菱マテリアル(株)本社、那珂研究センター、および協力企業の社員約30名が出席されました。
講演会の冒頭、三菱マテリアル(株)総合研究所那珂研究センター長 石原 理 氏より
「現在、私たちは科学技術の時代に生きており、技術者、科学者が、どういう役割を世の中で果たしていくかが、今ほど大事な時期は無い。今日は熱心な討論をして貰いたい。」
とのご挨拶を頂きました。
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講演会の様子
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ご挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介。
引き続き、(株)日本コンサルタントグループ 人材マネジメント研究所の 手塚 昭仁 氏より、「技術者倫理と企業の存続」と題して、ご講演いただきました。
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手 塚 昭 仁 氏
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講演では、
「現在の国際的な自由競争にさらされている経営環境のもとで、かつてのような規制による外部からの制約によらない社内体制のもとでの倫理規定のあり方や、携わる技術者自身の倫理観の持ち方が問われている。
これらの現状と、自動車業界における各社のリコール対応の違い等の実例」
を元にご紹介頂きました。
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講演会終了後のアンケートでは、
●「ルール(法規・倫理)を守れなかったら市場から撤退せざるを得ず、またそのことによって、誰も困らない」事について、あらためてその重みを認識した。
●会社を取り巻く環境の変化も乗り越えなければいけない事柄の一つなのだと改めて感じた。
などのご意見をいただきました。 |
安全情報交換会 |
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安全情報交換会の様子(三菱マテリアル側)
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(1) 良好事例の紹介と意見交換 |
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若 島 喜 和 氏
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安全情報交換会では、相互評価の良好事例紹介として、日本核燃料開発(株)における事例
「教育時の無記名アンケートの分析・評価による教育のレベルアップ」
について、日本核燃料開発(株) 管理部長 若島 喜和 氏においでいただき、詳しくご紹介頂きました。
主な意見交換内容は以下の通りです。
●教育後のアンケート集計結果や要望はどのように社員に公開しているのか。(三菱マテリアル)
○幹部職員に集計の結果グラフ等の回覧を行っているのみである。
今後理解度の推移についてパフォーマンスインジケータ(PI)の1つとして整理し、社内ネットワーク
上の電子掲示板に掲示すること等を考えたい。 (日本核燃料開発)
●なぜ無記名としたのか。(手塚講師)
○誰でも忌憚のない意見を言えるよう意図した(日本核燃料開発)
●記名する事によって回答者に責任を持たせる効果があるので、そちらの方がよいのではないか。
また、アンケートの結果を返さないとアンケートへの記入者の信頼感が低くなるので、何らかの回答を
した方がよい。(手塚講師)
●教育資料の改訂はどのようにしているのか?(NSネット)
○保安管理部の担当者3名程度で担当を決め、分野別に行っている。 (日本核燃料開発)
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(2) 安全文化醸成活動紹介 |
次いで、三菱マテリアル(株)から安全文化醸成活動として、マテリアルグループ全体でのリスク管理体制、基本方針と重点実施事項、那珂研究センターでの安全管理の取り組みが紹介されました。
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(3) その他の情報の紹介と意見交換 |
最後に、NSネットより企業倫理、技術者倫理の周知等についての海外・国内実例と現在ホームページで公開している情報データベースについて紹介し、その他NSネット活動全般にわたる意見・情報交換を行いました。
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以 上
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