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平成15年度トップセミナーを実施

 平成15年4月4日、東京都千代田区大手町の経団連会館において、会員のトップ及び事業所長級の幹部を対象とした平成15年度トップセミナーを開催し、約100名が参加しました。
 今回のセミナーでは、講師として(社)日本原子力産業会議会長 西澤潤一氏と麗澤大学国際経済学部教授 高巌氏をお招きし、原子力の信頼回復への提言及び企業倫理確立の重要性についてご講演を頂きました。


トップセミナーの様子

 

講 演


牧 野 理 事 長

 冒頭、牧野理事長より、講演講師及び今後の活動方針について紹介がありました。
「多くの原子炉が再点検のために停止しており、今のままでは停電の可能性も否定できず、原子力の危機の年である。倫理問題は電気事業連合会の信頼回復委員会においても力を入れるとのことであり、我々NSネットとしても、倫理をベースに活動を展開していくので、協力をお願いしたい。」

 


 


 
西澤氏からは「原子力信頼回復への提言」と題し、21世紀における日本及び世界のエネルギー供給及び信頼回復について、これまでのご経験を踏まえた具体的な話がありました。
○エンジニアリングに携わる者は人間社会に対する貢献が絶えず科学技術の基本にならなければいけないということを忘れてはいけない。
○国民に対して、エネルギーがいかに大切なものかということをよく分かっていただくための努力を傾注すべきではないか。
○原子力に関係する技術者が正直に、誠実に仕事をしていくということがあれば、多くの国民の信頼をリカバリーすることができるのではないか。世の中にとって極めて重要なエネルギーソースとしての原子力を安全に運転するためにすべてをなげうっても協力するという気持ちが大事である。
○絶えず正しいものに直していく気持ちが必要であり、また、人間性と科学技術が円満なバランスを取りながら成長していくことが絶対である。


西 澤 潤 一 氏


高 巌 氏
また、高氏からは「企業倫理の確立へ向けて」と題し、企業倫理の取り組みの必要性、取り組み例について食品会社の企業倫理委員会委員長としての事例を交えながら紹介いただきました。
○事件や不祥事に対する状況は変化してきており、まじめに仕事をするという限りにおいては、それを具体的に担保する仕組みまで作らなければ、社会、市場は納得しない。
○最後のところで会社を守るのは、社員が納得して作った行動基準であり、それによって仕事をすることが、よりどころとなる。
○取引企業等とも平等な立場で仕事ができるようなパートナーとしての関係を築かなければ、オープンな職場にはなっていかないのではないか。
○原子力は信頼の上に成り立つ仕事であり、誠実に仕事をすることは、社員、地域住民の方々、消費者の方々、それぞれのステークスホルダーにとって大切な考え方ではないかと思う。

 講演終了後のアンケートでは、

○エンジニアとして元気の出る講演であった。将来のビジョンをきちんと描き、誤りを見つけたら正しいものに直していく態度が大切という意見に感銘を受けた。企業人としてシンクタンクのすそ野を形成するよう努力したいと思う。
○エネルギーの利用方式(燃料電池)、エネルギーの輸送方式(直流送電)の変革が、エネルギーの供給、利用の考え方を根本から変えてしまう可能性があるとのお話しは、狭い原子力分野だけに閉じこもって柔軟性の少ない発想に陥りやすい原子力技術者への警鐘であろう。『原子力関係者自らの体質改善と徹底的な情報公開などを通じて、一層の信頼回復に全力を尽くすこと』を改めて認識する機会を与えていただいたことを感謝しております。
○企業倫理とはどういうものなのか、なぜ確立する必要があるのか、どうすればよいのかが、良く理解できた。大変わかりやすかった。所員に伝達教育をしていきたい。
○机上の学問だけでなく、企業の現場にも入って活動されている先生のお話には迫力があり、納得させられました。
○講師の話の中で一番興味があったのが、「内部告発の増加」であり、私の事業所の職員のかなりの数が正規の職員でないため気になる話であった。下請負業者についても同様であり、その問題を防ぐ一つの方法として、スタッフとしての扱い、意見や発言があったら真剣に向き合う必要があると感じた。

など、多数のご意見をいただきました。 

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