WWW.GENGIKYO.JP 
メールでのご意見・お問い合わせはこちらへどうぞ
当サイトのサイトマップです
English version
有限責任中間法人 日本原子力技術協会  
HOME 協会の御紹介 活動状況 関連情報 問い合わせ先  
活動状況 セミナー
全体
情報・分析
NSネット
規格基準
技術基盤


 Contents
理事部長
    メッセージ
   
活動内容紹介
ピア・レビュー
安全
    キャラバン
セミナー
NSネット
      ニュース

 

平成14年度NSネットセミナーを実施
−危機管理とコミュニケーション−

 

 平成14年9月26日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザ4Fホールにおいて、「危機管理とコミュニケーション」と題して平成14年度のNSネットセミナーを開催し、会員、関連企業、関連団体及び一般から約270名の参加がありました。
 今回のセミナーは、有識者、ジャーナリストの方々をお招きし、原子力産業界の安全文化の共有・向上、信頼回復に向けたこれまでのNSネットの取組みや21世紀の原子力を安全で信頼あるものとするための取組みについて議論頂き、その提言を実践の場で生かして行くことを目的に開催しました。

 

セミナー開催風景

 

講 演

牧野 昇 理事長

 セミナーは牧野 昇理事長の、東京電力問題、米国企業の倫理プログラム調査報告書の作成、NSネットの活動実績などを交えた挨拶で始まりました。

 

佐々淳行氏

 続いて、元内閣安全保障室長 佐々 淳行 氏から「混迷する時代の危機管理」と題して、ご講演頂きました。

 講演では、「安全管理と危機管理の相異」「ABCDEFの危機」「国家の危機管理体制」などのお話がありました。

 

 


パネルディスカッション
 危機管理とコミュニケーション 〜 原子力政策の新次元 〜

 引き続き、ジャーナリストの嶌 信彦氏の司会で「危機管理とコミュニケーション 〜原子力政策の新次元 〜」をテーマにパネルディスカッションを行いました。


嶌 信彦氏 佐々淳行氏 田中靖政氏

宮崎 緑氏 松村 洋氏

嶌 信彦氏

 

 ディスカッションには、佐々淳行氏のほか、ジャーナリスト 嶌 信彦 氏、学習院大学名誉教授 田中 靖政氏、千葉商科大学助教授 宮崎  緑 氏 関西電力(株)取締役 松村  洋氏がパネラーとして参加しました。
 東京電力問題、「9.11」以降の原子力問題、国および原子力業界の危機管理などについて活発な議論が行われました。

パネルディスカッションにおける主なご意見は

○初心に帰って、信頼回復に努めないと原子力産業そのものの危機になってしまう。原子力発電所は、不安だけれど必要性については国民も認識していると思うが、情報の公開や安心の仕組みを作る必要がある。

佐々淳行氏



田中靖政氏

 

 

 

 


○技術系の社員は、一般社会に対しわかりやすい説明を心掛けるべきである。
○今回の東電問題で、原子力発電所周辺の全ての住民が不安を抱いた。不安を買って安心を売る努力が必要である。
○事故隠しは、現在の情報化社会では隠し通せないし、信頼を損なうこととなるため、兆候の段階から情報公開し、自浄作用が働いていることを社会に対して示すべきである。
○体制側の変化に対応する柔軟性、原子力産業を崩壊させないための戦略や人材の育成をどのように進めていくかの検討が必要である。

宮崎 緑氏



松村 洋氏

 

 

 

 


○「安全であること」と「安全と感じられる」ことは違う。「相手が理解できないだろうから知らせない」のではなく「わからなくても知らせる」ことが必要である。
○デジタルネット時代のメディアをどのように使っていくか、情報の入手手段が変化しているので、若い世代にターゲットを絞った広報も必要である。
○国は将来のエネルギー政策のビジョンを示し、国民に問いかけていただきたい。

などがありました。

 

 終了後のアンケートでは、

○今回の講演が東電問題の後であっただけに、非常に解かりやすく、適切な講演であった。
○現場体験、実践体験に基づく話であり、異常なし報告などは毎日励行するように努めたい。
○原子力関係者以外の講演は非常に参考になる。
○それぞれ違った角度からのパネラーの話が、新鮮であった。


など、多数のご意見をいただきました。

[↑]PageTop

HOME協会のご紹介活動状況設備稼働状況関連情報ご意見・ご質問

Copyright © 2005 Japan Nuclear Technology Institute, All Rights Reserved.