安全講演会 |
安全講演会には、福島第一原子力発電所の所員および協力企業の社員約80名が出席されました。
講演会の冒頭、福島第一原子力発電所長 松村一弘 氏より「今回の不祥事で構内企業の皆様にご心配とご迷惑をお掛けしており、申し訳なく思っております。まさに安全文化が揺れ動いている時に安全の心構えと品質保証のお話しが聞けることを楽しみにしています」とのご挨拶がありました。
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講演会の様子
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挨拶の後、NSネット梅津事務局長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、元 日本原子力発電(株)最高顧問板倉哲郎氏より「原子力安全の心構え」と題して、ご講演いただきました。 |

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板 倉 哲 郎 氏
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講演では、
原子力に従事する者として、原子力は潜在的に危険なものであるとの基本的認識を持つことの重要性、原子力に関する基本的な教養を持つことの必要性と、一方で原子力に従事することは人類、社会に対する貢献であるとの誇りを持って業務を遂行して欲しいとの励ましなどの話を頂きました。
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講演時の質疑応答では、
●原子力発電に対して住民の方々の安心感を取り戻すアイデアはありますか?
○決め手はないが原子力以外でも、行事に参加するなどし、住民の皆さんに信頼していただくことが大切でしょう。
など、ご意見をいただきました。 |

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岡 田 和 明 氏
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板倉氏の講演に続いて、三菱原子燃料(株) 品質保証部長岡田和明氏より「MNFにおける原子燃料の品質保証活動について」と題して、ご講演いただきました。
講演では三菱原子燃料(株)の人材の育成方法から製品の品質保証活動まで、詳細に説明いただきました。
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講演時の質疑応答では、
●不正をさせないシステムは、どのようなものがありますか?ノギスのデータなど、電波で飛ばして人間が介在しないようにするなど、何かありますか。
○自動化は理想だが、出来ないところは、QCパトロールなど孤立させない環境が必要。
など、ご意見をいただきました。 |
安全情報交換会 |
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安全情報交換会の様子
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工 藤 雅 春 氏
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安全情報交換会では、福島第一原子力発電所より要望があった三菱重工業(株)神戸造船所における相互評価で抽出された17件の良好事例について、三菱重工業(株)神戸造船所 品質保証部 次長 工藤雅春 氏においでいただき、より詳しく紹介頂きました。また、「三菱重工神戸造船所の一番の良好事例は阪神大震災からの復旧ではないかと思う。東電さんにしてもここを乗り越えられたら後々のすごいパワーになるのではないかと思う」ともおっしゃられました。
主な情報・意見交換として、
●企業倫理に関する取り組みで、「模擬体験学習」とはどのようなものか?
○半日〜1日のプログラムで参加型の体験学習です。
●「技監(専門技術分野の最高峰)」、「範師(技能の最高峰)」になれるのは心の面も考慮されているのか?
○技術・技能だけでなく人格面も考慮される。技監は原子力で一人です。
などがありました。
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以 上
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