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(株)神戸製鋼所 高砂製作所にて
第38回安全キャラバンを実施

 平成14年6月20日、兵庫県高砂市にある 株式会社神戸製鋼所高砂製作所において、第38回安全キャラバンを実施しました。

 

安全講演会

 安全講演会には、高砂製作所などの社員および協力企業の社員約50名が出席されました。
講演会の冒頭、高砂製作所長 堀 隆一 氏より「我々も原子力産業の一翼を担う企業として、原子力安全の推進に邁進していきたいと考えているので、今後の安全管理の進め方について忌憚の無い情報・意見交換をし、活動を実り多いものにしたい」とのご挨拶がありました。

 

講演会の様子

 

 挨拶の後、NSネット梅津事務局長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、中部電力(株) 浜岡原子力発電所・浜岡原子力建設所 原子力研修センター所長 江本元宣 氏より「安全を守るために 〜浜岡原子力発電所の取り組み〜」と題して、ご講演いただきました。

江 本 元 宣 氏

 

講演では、
安全を守るために浜岡原子力発電所で実行されていることとしては、

組織としては
(1) 社長からの安全最優先のメッセージの発信
(2)総合実務所長からの発電所運営方針の発信、
(3) コミュニケーションを良くするための活動等

また、個人については、
(1)技術者としての基本的な知識の習得、
(2)倫理観の醸成(「真実に忠実であること」「限界を知ること」「起こった事柄に対して事実を公開すること」「技術を持って1人1人が幸福になるために働いている誇りを持てること」)、
(3)専門家になるための教育・訓練等の体系的な実施


などの紹介がありました。


 

講演会終了後のアンケートでは、
●特に印象に残った点は、(1)異常事態発生(認識)後10分以内に報告するというスピードとその体制作りが行われていること、(2)社員700名に対し協力会社社員2000〜5000名もの人を含めて安全管理を行っていること、(3)失敗、ヒヤリ・ハットをオープンにしていること、(4)安全意識教育の徹底、これらの点は是非参考にさせて頂きたいと思っています。
●安全文化を構築するために技術者としての姿を教育されている事は大変共感できる。特に「真実に忠実であること」「限界を知ること」は技術者の有るべき姿の根本を成すものであると常に感じています。
●原子力に対しては技術的にある程度知識がある人と、その他の一般の方々との間で安全性に対する認識がかなり違う様に思います。そのギャップを埋める為にも情報公開を通じて安全性に対する安心を与えることが大事だと感じました。

など、多数のご意見をいただきました。 

 

安全情報交換会


安全情報交換会の様子

 

 

小 島 千 秋 氏

安全情報交換会では、神戸製鋼所より要望があった東京電力(株)福島第一原子力発電所における相互評価の良好事例「高経年化対策への取り組みについて」について、東京電力(株)福島第一原子力発電所 保修部原子炉グループ 副長 小島千秋 氏にお出でいただき、より詳しく紹介頂きました。
 その後、良好事例の内容についての、活発な質疑、情報・意見交換がありました。また、続いて神戸製鋼所から同事業所における、原子力安全文化醸成に関する取組みについて紹介があり、その後、情報・意見交換を行いました。
 主な情報・意見交換として、
●今回の良好事例の紹介を依頼する事例として選択した理由は。(NSネット)
○機器の使用者の保全を通して設計者、メーカに対してフィードバックされる項目があるのではないかとの観点から選定した。(神戸製鋼)
●キャスク製造の段階で、キャスクの機能に関する教育など独自の教育をしているのか。(NSネット)
○ISOのシステムの中で教育・訓練、各従事者に必要な教育を設けている。全員に対してということはないが、それに関与する人例えばキャスクを取扱う者に対しては、テキストを作成して使用方法、遮蔽機能などを入れている。非常に大事な教育であるということは認識している。(神戸製鋼)
●作業者は少なくとも1回はそのような研修を受けているのか(NSネット)
○新しい機器を製造する場合、現場の作業員も集めて機器の用途、設計上の根拠を教える。例えば、研磨作業員がキャスク本体外面のステンレス鋼の表面仕上げを行う場合には、なぜ、一般の機器に比べて必要以上に研磨するのかとの疑問を持つので、「除染性向上のため」との説明を行う。設計上、使用上のポイントを理解すると作業員も動きが違う。(神戸製鋼)


などがありました。

以 上

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