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日立造船(株) 有明機械工場にて
第37回安全キャラバンを実施

 平成14年6月14日、熊本県玉名郡長洲町にある 日立造船株式会社 有明機械工場において、第37回安全キャラバンを実施しました。

 

安全講演会

 安全講演会には、有明機械工場の所員および協力企業の社員約40名が出席されました。
講演会の冒頭、日立造船ディーゼルアンドエンジニアリング株式会社代表取締役社長 小池 健夫 氏より「当社は原子力関係の機器製造に携っており、原子力全体の安全管理は我々の日常のテーマとしてもきわめて重要な事柄として認識している。日頃、安全管理はやっているが、内部だけでの管理は内輪の甘えが起りがちなので、今日の講演会、情報交換会を通じて我々の日常の安全管理を見つめ直したい」とのご挨拶がありました。

 

講演会の様子

 

 挨拶の後、NSネット梅津事務局長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、四国電力(株) 原子力保安研修所 次長 田辺 進 氏より「人間を造った神が詫びている」との題で、ご講演いただきました。

田 辺  進 氏

 

講演では、
講師自身が遭遇した事故事例等の紹介や、そこから得られる教訓の紹介がありました。

一例として、
<先輩が誤って6万ボルト充電部に絶縁抵抗計をあててしまい感電>
 作業が終了していないにもかかわらず作業区画を撤去してしまい対象物を見誤った。複数での作業にもかかわらず、現場をよく知っている人は一人だけだった。熟知した作業者複数でもってダブルチェックすることと適切な作業手順遂行が重要。

<油ストレーナ分解時、柱状に吹出した油に引火、善処しようとした3人が死傷>
 頭では「まずは退避」と分かっていても、いざとなるとその状況を食い止めようとする。落ち着いて安全を第一に行動することが重要。


これらの事例から得られる教訓としては
・被災者は、親切心から自分(講師)に代わって作業したことが仇となって事故に遭っている。また、対象物確認も「○○さんが確認したから」という考えではなく、「人に頼るな」という考えが大事。
・「はしごを降りる時は最後の2段が危ない」という例えの通り、最後のちょっと気が緩む時が危ない。
・人間はミスを起こす動物なので、決められたことをきちんと守ることが大事
などが挙げられる。


このように、実体験をもとにした、現場で働く人にとって身近で説得力のある講演でした。

 

講演会終了後のアンケートでは、
●講師の実体験に基づいたお話には迫力と説得力があり、大変興味深く聞くことが出来た。
●「安全第一」といつも言っているが、日々の仕事の中でどれだけ具体的に行動しているか、もう一度見つめなおし、反省すべき点は反省したい。
●具体例を示しながら基本を守ることの大切さを示され、非常に参考になった。
●貴重な体験を活かした講演は、聞いていて迫力があった。また、我々の職場に置換えて考えた時に非常に役に立つ講演であった。

など、多数のご意見ご感想をいただきました。 

 

安全情報交換会


安全情報交換会の様子

 

 

小 池 伸 吾 氏

安全情報交換会では、日立造船殿より要望があった原子燃料工業(株)東海事業所における相互評価の良好事例「ヒューマンエラーのデータベース化とその活用」について、抽出元から、原子燃料工業(株)東海事業所 燃料製造部シニアグループ長 小池伸吾氏にお出でいただき、より詳しくご紹介頂きました。
 その後、良好事例の内容についての、活発な質疑、情報・意見交換がありました。また、続いて日立造船から同事業所における、原子力安全文化醸成に関する取組みについて紹介があり、その後、情報・意見交換を行いました。
 主なご意見として、
●ヒューマンエラー、ヒヤリハット事象共有化の方法について、ヒューマンエラーという形で、はっきりと出てきたものはデータとして残ると思うが、ヒヤリハットは自己申告しないことには表に出てこないと思う。何か働きかけのアイディアはないか。(日立造船)
●確かに出にくい面があるので、「出したら悪いということではなく、出すことで潜在的な要因を摘出して、いい方へ持っていくことが活動である」と周知したり、ヒヤリハットの申告用紙を無記名方式にするなどの工夫するのも一考ではないか。(NSネット)

などがありました。

以 上

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