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原子燃料工業(株) 東海事業所にて
第35回安全キャラバンを実施

 平成14年5月29日、茨城県那珂郡東海村にある 原子燃料工業株式会社 東海事業所において、第35回安全キャラバンを実施しました。

 

安全講演会

 安全講演会には、東海事業所の所員および協力企業の社員約50名が出席しました。
講演会の冒頭、取締役東海事業所長 東 忠良 氏より「一昨年、NSネットのピアレビューを受けて、改善提案などのコメントを頂き対応し、また、セミナーなどに参加したり、NSネットで発行された小冊子「原子力安全文化ってなに?」を朝礼で紹介するなどの活動をしている。5月は原子力エネルギー安全月間でもあり、こうした時期に、安全キャラバンで安全講演を聴き、また意見交換する機会を与えていただき大変有り難いと思っている。」とのご挨拶がありました。

 

講演会の様子

 

 挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、財団法人 電力中央研究所 ヒューマンファクター研究センター 上席研究員  長坂 彰彦 氏より「リスク評価に関する雑感と安全配慮実践例」と題し、ご講演いただきました。

長 坂 彰 彦 氏

 

講演では、
・リスクとは、危害の発生する確率とそのひどさを掛け合せたもので、危害とは、人体の受ける物理的もしくは健康傷害又は財産、環境の受ける害と定義されている。
・リスクマネジメントにあたっては、危険事象を想定し、それらの事象毎に危険の度合いを把握し、許容程度を評価するリスクアセスメントを実施する。その結果、許容可能であれば完了となるが、許容不可能な場合は本質的な変更や防護対策、使用上の注意喚起などの対策を(この順に検討し)講じて、リスクを許容範囲内に抑える。
・日本のリスクアセスメントは欧米のように法制化されておらず、各社が自主的に取り組んでいる。また、手法が確立されておらず手法を利用するのに訓練と経験が必要である。
・潜在的リスク発見とリスク除去の取組みを行っている2社を紹介し、最後に組織事故や不祥事のあった組織の共通点として、「安全よりもスケジュールが優先している」、「厳しい規制の下、摘発されなければよしとする雰囲気が組織の中にある」、「経営者の関心がプロセスではなく、結果のみに置かれている」等がある。

などの紹介がありました。

 

講演会終了後のアンケートでは、
● リスクは予測できれば対応が可能なので予見できないリスクを見つけ出すシステムになっていることが重要であるという認識を持った。
● 「安全文化の実践」で示していただいた安全優良企業の事例は非常に理解しやすく、自社への水平展開が可能と思われる事例もあり大変興味深かった。

など、多数のご意見をいただきました。 

 

安全情報交換会

今回より、安全キャラバン2巡目として、従来意見交換会と呼んでいたディスカッションの場を安全情報交換会と改め、相互評価の良好事例の紹介とそれについての意見交換や、訪問先の原子力安全文化醸成活動の紹介と意見交換など、テーマを絞りより実効的なディスカッションができるようにプログラムを見直しました。

安全情報交換会の様子

 

 

仲 本 茂 樹 氏

安全情報交換会では、原子燃料工業より要望があった関西電力(株)大飯発電所における相互評価の良好事例「社員OBを含む、過去トラブルを経験した社員による『事例研修』の実施」について、抽出元から、関西電力(株)大飯発電所 保全計画課保全技術係長 仲本茂樹 氏にお出でいただきより詳しく紹介頂きました。
 その後、良好事例の内容についての、活発な質疑、意見交換がありました。また、続いて原子燃料工業から同事業所における、原子力安全文化醸成に関する取組みについて紹介があり、その後、意見交換を行いました。
 主な意見として、
●安全に関する活動は非常に大事であり、そうした活動がうまく評価されればよいと思う。
●危機管理、安全管理には「双方向のコミュニケーションが重要で、トップの考え方が重要」とよく言うが、「リスク管理部門が組織から浮いている会社はよくない」という印象が強い。トップがリスク管理部門を認めているということが重要ではないか。

などがありました。

以 上

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