安全講演会 |
安全講演会には、敦賀発電所の所員および協力企業の社員約50名が出席しました。
講演会の冒頭、河島発電所長より「安全意識の醸成と一言で言うのは易しいが、全所員に、または組織として安全意識を定着させることは、関係する多くの人全員による不断の努力が必要である。そのために、安全に関する講演を聞いたり、敦賀発電所以外の人と情報交換、意見交換等を行うことは大変有意義であると思う。今回の、こうした機会を有効に活用して安全意識の高揚を図りたい」とのご挨拶がありました。
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講演会の様子
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挨拶の後、NSネット梅津事務局長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、核燃料サイクル開発機構 安全推進本部 次長 石田順一郎氏より「サイクル機構における安全推進の取り組み」と題し、"もんじゅにおけるナトリウム漏洩事故"及び"アスファルト固化処理施設における火災・爆発事故"を教訓としたサイクル機構における安全推進の取り組みについてご講演いただきました。 |
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石 田 順 一 郎 氏
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講演では、
・安全確保の重要性を経営方針として明文化
・実効的な教育・訓練による人材育成
・危機管理体制の整備
など、安全推進の多様な取り組みについて、「安全管理は付随業務ではなく、本来業務である」との意識の元に効果的に実行されている様子を、具体的な事例とともに紹介されました。
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講演会終了後のアンケートでは、
● 事故、トラブルのたびに「安全」が強調されるが、一人一人の安全レベルを高めることが大切であり、その部分に手を付け全社大で構造改革を進めたことが良く理解出来た。
● サイクル機構での種々のトラブル等の経験に基づく安全推進の取り組み、改善の具体的取り組み内容は我々のケースにも当てはまり、共通の課題と思われるものが多く大変参考となった。
など、多数のご意見をいただきました。 |
意見交換会 |
意見交換会の様子
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意見交換会では、NSネットより相互評価(ピアレビュー)の実施状況、会員用Webサイト等を紹介。
日本原子力発電からは、安全文化醸成活動の状況などについて紹介がありました。
その後、意見交換を行い、
●社会的な安心は、原子力に関する高度な技術や専門知識を持った人材がそこ(原子力関連施設)にいるかどうかではなく、お互いに気心の知れた信頼できる人物がいかに真摯に責任と誇りを持ってその仕事に従事しているのかを知ってもらえて初めて築かれていくものである。
●地元を始めとする企業を取り巻く直接・間接の関係者の方々が、自分たちをどのように見ておられるのかを知ることはなかなか容易ではないが、身近な人を講師に招いて忌憚のない意見をお聞きする機会をこちらからセッティングすることも一つの方法である。
などの意見がありました。
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以 上 |