安全講演会 |
安全講演会には、発電所職員および協力企業の社員約130名が出席。
講演会の冒頭、新谷所長より「北海道電力では、常日頃から泊発電所の安全、安定運転を第一に取り組んでいるが、来年早々からは1号機の第10回定期検査が始まる。今回の安全講演会を契機に、なお一層気を引き締めて安全第一に取り組んでいきたい」との挨拶がありました。
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講演会の様子
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板倉 哲郎 氏 |
挨拶の後、NSネット田中安全部長よりNSネットの活動を紹介。引き続き、元 日本原子力発電(株) 最高顧問 板倉哲郎氏より「原子力安全の心構え」と題してご講演いただきました。
板倉氏の講演では、
「原子力は潜在的には危険なものであることを認識した上で、作業にあたることが必要。」「発電所全体の安全は、作業者一人一人の安全な作業によって保たれている。」「原子力は人類のために必要であり、原子力に従事する者として自信を持って胸を張ってやっていこう」等のお話しがありました。 |
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平 岡 徹 氏
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その後、(財)電力中央研究所 特別顧問 平岡 徹 氏より「もんじゅ事故から見た安全とは」と題してご講演いただきました。
平岡氏の講演では、動燃(現JNC)『もんじゅ建設所』におけるナトリウム漏洩事故の経緯と原因や、事故に関する様々な側面などを紹介し、組織としての安全に対する姿勢や管理方法などに関する問題点等のお話しがありました。
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講演会終了後のアンケートでは、
●以前から安全に対する心がまえにはしっかりとした基礎知識が必要であると思っていたが、今日の講演を聞いてあらためて必要であると感じました。
●事故が発生した場合、表面上の要因だけでなく、背後にある要因までをよく検討し対応すべきと再考する良い機会となりました。
など、多数のご意見をいただきました。 |
意見交換会 |
意見交換会の様子
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意見交換会では、NSネットより相互評価(ピアレビュー)の実施状況、会員用Webサイト等を紹介。
北海道電力からは、安全衛生活動と関連する諸会議などについて紹介がありました。
その後の意見交換では、
●全社的に見ても、原子力の職場は、安全を非常に重視していると認識している。そのような中で、理想のレベルに近づくよう安全レベルをさらに向上させていくことは重要だが、精神的な面、コストの面、マンパワーの面ともに大変である。安全管理を重視し徹底していくことは必要であるが、一方で、従業員個々のモティベーションや原子力の職場の魅力が減することのないような、「人」の面への配慮も必要だと感じている。
●協力会社における安全に対する意識に格差が生じないよう、協力会社への安全文化普及に向け、NSネットの情報を共有化していきたい。
●原子力における「安全文化」とモラルの定義について、いろいろと探し、結局IAEAの定義を使うことにしたものの、日米の企業の文化・風土の違いがあり、直接的に使用することには疑問を感じている。社会一般に通ずるものを探している。
などの意見がありました。
以 上 |
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