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第3回管理者セミナーを実施

 平成13年8月23日、24日に亘り、茨城県水戸市にある常陽藝文センター他において、会員各事業所の管理者クラスを対象とした第3回管理者セミナーを開催し、各組織の管理者約80名と,協賛の東海ノア協定加盟事業所から約10名の出席がありました。
 セミナーの1日目には、技術倫理に関する講演及びピアレビューの良好事例紹介などを行い、2日目には、東海地区、大洗地区の原子力施設の見学会を行いました。

 

講 演

講演の様子

 

 最初にNSネットの北村部長から活動報告を行った後、金沢工業大学教授 札野 順 氏から「技術倫理は企業を救うか〜リスクマネージメントとしての技術倫理プログラム〜」と題し、「技術者・技術倫理とは何か」「技術倫理と企業倫理」「Whistle-blow(内部告発)は正当化されるか」「技術倫理プログラムの構築」について、米国の現状を交えてご講演いただきました。

札野 順 氏

 

講演では、
「技術者倫理は、技術者にとって周辺領域ではない。価値・行動の倫理的な判断をすることが技術の本質であるので、技術者倫理は、自己の存在意義に関わる中核問題である」
「企業は、技術者が"whistle-blow"を行わなくても良い技術倫理プログラムを構築する必要がある。
 『技術倫理プログラム』とは、技術に携わる従業員に対して倫理的な行動を奨励する包括的な施策をいう。
 具体的には、企業の存在意義、社会的使命などを明記した倫理綱領・行動指針を作成し、周知徹底する。また、社内に倫理担当の部署を設け、倫理に関する相談窓口、報償制度、倫理判断能力養成のための教育研修、倫理綱領・行動指針の継続的見直し、企業の利害関係者に対する説明などを行う」

などのお話がありました。

 

 講演終了後のアンケートでは、

「技術者としてこれまで勤め、又、常に自分なりに技術者としての良心に基づいての判断に務めてきたが、本講座で技術者に対する社会的責任、企業倫理についての考え方を聞き、個人的には(一人のエンジニアとして)共感した」
「リスクマネ−ジメントとしての技術倫理プログラムというものがよく理解でき、今の社会は原子力に限らず、こういった取組みが必要になってきていると強く感じた。ただ、実際に導入するには従業員によく理解されなければならず、いかにわかりやすく伝えていくか、役割に応じたトレ−ニングの手段が必要など、課題があると思う。現在、倫理教育、コミュニケ−ション強化等に取り組んでいる所が多く、導入の下地作りの段階にあると思うが、具体的な技術倫理プログラム構築方法についてのコンサルタントも必要になると思う」
「今回の講演で「技術倫理を持たない企業は生き残れない」との認識を強いものにした。日頃から説明責任(アカウンタビリティ)を強く意識しつつ仕事をしているつもりであるが、そのような動き方をしていると、社会的にも議論する機会が多くなる。そのような時には今回伺ったお話も紹介して議論したいと思う」
「whistle-blowは社会全体での動向となりつつあり、リスクマネ−ジマントにも通ずるという点は、今後の企業活動を進めてゆく上でのポイントになるかと感じた」

など、多数のご意見をいただきました。  

ピアレビューの良好事例紹介

良好事例紹介の様子

 その後、会員を代表して原子燃料工業(株)、日本核燃料開発(株)、東京電力(株)の3社から、それぞれの事業所で実施されたピアレビューで見出された良好事例の中から、「ヒューマンエラーデータベースの活用」「不適合管理システム」「風土改革」などが紹介された後、会場の参加者との間で活発な意見交換が行われました。

以 上

 

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