
平成22年6月17日付けを持って、専務理事を拝命しました百々(どど)隆です。
平成17年4月の設立以来、規格基準部長として5年間、原技協で仕事をしてまいりました。この間、皆様のご支援を頂き、無事その任を果たせたことを感謝しております。
また、理事の一人として、協会全体の経営にも携わってまいりましたが、基幹事業の5本柱がそれなりの姿を整えることができたものと考えております。
しかしながら、原技協設立の趣旨であります、自主保安能力の向上、原子力産業界の活性化という観点から見ますと、原子力発電所での管理の不手際により社会にご心配をかけたり、発電所の内部では管理業務に追われて技術者としての生き甲斐が見出し難いと言った問題は解決の道半ばで、原技協への期待に対して応え切れていない感は否めません。
原技協は、平成22年7月の人事異動、組織改正で、常勤職員だけでも100名規模の大所帯となり、各人が、それぞれ持つ経験と能力を十分に発揮し、かつ、有機的に連携できれば、相当な仕事が出来る可能性を秘めた組織に育ってきたとひしひしと感じております。この秘めた可能性を、現実の成果として会員の各社に還元し、ひいてはわが国の原子力産業界の活性化につなげていくことが、私に与えられた使命とその責任の重さを痛感しております。
その実現の第一歩は、会員の皆様とのコミュニケーションにより、皆様の現状をつぶさに教えていただき、原技協に期待していただいていることは何かを良く理解するとともに、原技協の内部においては、ご期待に応える解を求めて、日夜、自由闊達な議論を繰り返すことと考え、就任以来、職員一同を督励しているところです。
昭和48年に関西電力に入社以来、原子力一筋の社会人生活を送ってまいりましたが、その総仕上げには過分な職責を与えていただいたと感謝しております。微力ながら、皆様のお役に立てるよう、尽力してまいりますので、皆様方のご支援とご鞭撻をよろしく御願いします。
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