２０１０年６月より規格基準部長を拝命している伊藤裕之です。

原技協に着任する前は、電力会社で原子力安全、運転管理、品質保証などの仕事を担務してきました。今後は規格基準の業務を通して、当協会のミッションである原子力施設における「高度な安全の追求」、「世界最高水準の運営実績の追求」を行っていきたいと考えておりますので、皆様のご支援をよろしくお願いします。

さて、規格基準部は民間規格の整備を支援する活動を行っています。具体的には、原子力産業界のニーズを集約して基本方針を策定し、それに基づき産業界の技術者の知識や経験をまとめて規格基準の素となる案を作成し、学会や協会の委員会等に産業界の案として提出しています。学会や協会において専門家の方々に審議していただき民間規格が制定されますが、原技協は審議が円滑に行われるよう今後とも支援を行っていきます。

また原技協独自のガイドラインとして、炉内構造物の点検評価に関するガイドライン、確率論的安全評価に関するガイドラインなどの制定や維持を積極的に進めるとともに、２００８年の新潟県中越沖地震について、機器の健全性評価を行う委員会を設置して専門家の先生に審議いただいています。関係者の皆様のご努力により、規格基準部の事業の基礎も固まってきました。これからも原子力産業界のニーズを的確に把握して民間規格の整備を促進し、会員はじめ関係者の皆様の役に立つ活動を続けていきたいと考えますので、ご指導、ご支援の程よろしくお願いします。