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第6回運転責任者諮問委員会 議事要旨

日時 平成23 年7 月6 日(水)14:00~16:00
場所 日本原子力技術協会 特別会議室

出席者(順不同 敬称略)

委員 木村委員長,森本委員,市瀨委員,副島委員
原技協 藤江理事長,百々専務理事,成瀬理事部長,尾上部長
事務局 林GL,阿部,久保田

議 題

  1. 委員の再委嘱について
  2. 諮問委員による判定業務実施状況の現地確認結果
  3. 平成22年度 運転責任者判定業務実施状況について
  4. JEAC4804-2011 の主な改定内容について
  5. 福島第一原子力発電所事故の概要

議 事 概 要

  1. 委員の再委嘱について
    委員の互選により木村孟氏が新委員長に選任された。
    新委員長が、木村委員(委員長)、森本委員を委嘱した。
  2. 諮問委員による判定業務実施状況の現地確認結果の報告
    市瀨委員が報告を行った。
    また、事務局より今年度の確認項目の候補について説明した。
    主な意見は以下の通り。
    • ① 口答試験問題の内、法令、保安規定が変更となった背景についての問題に多くの受験者が答えられなかった。これは受験者の問題と言うより、会社側が背景を正しく教育してこなかったという問題があるのではないかと感じた。現場はやれと言われればやるが、背景を理解していないと良い仕事が出来ない。
    • ② 変更の背景を知ることは大事な事である。理由を知っている人と、知らない人では成果、スピードに大きな差がでてくる。
    • ③ 手順変更の理由を正しく理解していないと、正しい行為がなされなくなる時期が早く来る。
      →今後、その対策の背景を含めた問題を作成していく。
    • ④ 今年度の確認日程はいつ頃か。
      →東京で予定されている口答試験に合わせて11 月頃を考えている。
    • ⑤ 日程が決まったら、委員に連絡してほしい。
      →拝承。
  3. 平成22 年度 運転責任者判定業務実施状況について
    事務局より報告を行った。
    主な意見は以下の通り。
    • ① 口答試験が終わった後、受験者に望む期待事項等を伝えて、改めて認識させているのか。
      →受験者に、口答試験、筆記試験の得点結果を通知しているが、併せて試験委員のコメント・意見等を通知している。
    • ② 講習のレポート送付を希望する会社があるということだが、どのように使用しているのか。
      →判定機関で合格した者に対して行う社内面接用に参考にしていると聞いている。
  4. JEAC4804-2011 の主な改定内容について
    事務局より説明を行った。
    主な意見は以下の通り。
    • ① 電力が判定機関を確認するのは独立性の観点から問題ではないか。
      →JEAC4804 がまだ国によるエンドースがなされていないため、電力会社は、国に確認を受けている判定規程を判定機関が満足していることの確認が必要である。今後、エンドースを目指す動きがあると聞いている。
  5. 福島第一原子力発電所事故の概要
    事務局より説明を行った。
    主な意見は以下の通り。
    • ① 非常時の運転マニュアルがあると思うがうまく対応できたのか。
      →非常用電源が受電できている間の対応は手順書通り出来ていたと評価されている。全電源喪失後については想定外であり、なすすべがなかった。
    • ② 福島のような非常災害事故が発生した場合、運転責任者の指揮命令はどのようになっているのか。上位者との関係で規定はどのようになっているのか。
      →緊急時対策本部が出来れば所長が指揮し、その指揮下に入るが、運転マニュアルに従った操作は運転責任者が実施する。
    • ③ 緊急時対策本部は誰が立ち上げるのか。
      →本部長である所長である。
    • ④ トラブル発生に対し、緊急時対策本部を立ち上げる基準を定めているのか。
      →マニュアルを定めている。電力会社によって多少異なるが、例えば、けが人、火災、水漏れ、設備の故障等での基準を定めて、連絡責任者等が所長の承認を得て、各部署に通知している。

以上