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柏崎刈羽原子力発電所の地震後の状況等について(第8報)
-主な点検・復旧状況(その1)-

平成19年9月19日
改訂0版
日本原子力技術協会

現在、柏崎刈羽原子力発電所では、機器等の詳細な点検・復旧作業が計画的かつ着実に進められており、今後、順次点検結果が公表されてくる。当協会としても、適宜その内容をまとめ、お知らせすることにし、本第8報では、現時点における主な点検・復旧作業状況を紹介する。  
なお、第6報で「8月10日までの全体状況に係る経過報告」を行ったが、次報では全体状況に係るその後の経過報告を行うことにする。

1. 主な点検復旧状況

(1) 完了分

号機 点検機器 完了日
1号機 原子炉上部(炉内点検フェーズ1) 8月23日完了(詳細は2.参照)
主変圧器 8月29日外観点検完了
所内変圧器(1A) 9月4日内部点検完了
オペレーティングフロアサービスツール(作業台車) 9月13日完了
2号機 タービン建屋天井クレーン 8月24日点検完了
3号機 所内変圧器(3A) 9月4日外観点検完了
7号機 原子炉建屋天井クレーン 9月6日完了

(2) 全体状況

別添に主な点検・復旧作業の全体状況を示す。なお、本状況は作業の進捗等に応じて随時見直しが行われる。

2. 炉内点検について

(1) 点検方針

  • 東京電力では、定検中で原子炉圧力容器上蓋が開放されていた1号機及び1号機とは炉型の異なる7号機(ABWR)から順次点検を実施し、炉内構造物の損傷や有意な変形の有無及び機械締結部(ボルトや嵌め合い等)について、燃料交換機あるいは作業台車上から、水中照明及び水中カメラを使用して、炉内構造物全体の目視点検を実施し、脱落等の異常の有無を確認することにしている。
  • また、地震時、原子炉に燃料が装荷されていた全てのプラント(2〜7号機)を対象に、燃料上部から目視点検を実施し、燃料、制御棒の損傷や有意な変形等の異常の有無を確認することにしている。

(2) 点検全体工程(計画):9月6日東京電力プレスリリース資料より抜粋

(3) 点検結果等

  • 8月21日〜23日にかけて1号機炉内点検(フェーズ1)を実施し、損傷・変形・脱落などの異常は確認されなかった。
  • 1号機においては、9月14日〜10月1日にかけて炉内点検(フェーズ2:原子炉中間部点検)を実施する予定。

参考

フェーズ1(原子炉上部点検)

炉内の様子を確認するため、上方から炉内全体を水中カメラにより目視した後、原子炉圧力容器フランジ面から上部格子版までの範囲について点検を実施する。

フェーズ2(原子炉中間部(炉心部)点検)

上部格子版から炉心支持板までの範囲及び炉心シュラウド外周部(アニュラス部)に水中カメラを投入し、目視点検を行う。また、炉内から取り出されているドライヤ・セパレータについても確認する。

フェーズ3(原子炉底部点検)

点検の際に干渉物となる制御棒や燃料支持金具等を炉外に移動させた後、炉心支持板から炉底部までの範囲を確認する。

1号機炉内点検の関連情報(東京電力ホームページより )