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第22回管理者セミナーを実施

平成23年2月21日(月)、22日(火)の2日間、東京都港区の三田NNホールにおいて、会員事業所の中堅管理者を主な対象とした第22回管理者セミナーを開催し、22名の方にご参加いただきました。
今回の管理者セミナーでは、参加者がより能動的に安全文化の習得・構築に役立てていただくことを目的として、航空の分野等で行われているCRM訓練(注)について、講演のほか、演習によりその一部を体験していただきました。

1. 講演

東北大学 未来科学技術共同研究センター 石橋 明 氏をお招きしてご講演いただきました。
講演では、航空分野における具体的な事故事例をもとに、事故の状況、問題点などを含めて、航空機分野でCRM訓練が研究・構築されてきた背景等についてご紹介いただきました。
また、CRM訓練が、利用可能なあらゆるリソースを活用し、経験に基づいて議論するものであることを踏まえ、講演の途中でも、参加者の皆さんにグループでの議論の体験(演習)をしていただきました。

石橋 明 氏
石橋 明 氏

2. 演習

CRM訓練の体験(演習)として、CRMスキルの5つの要素(「コミュニケーション」「意思決定」「チーム形成」「状況認識」「ワークロード管理」)のうち、「コミュニケーション」および「意思決定」について、3つのグループに分かれて議論していただきました。
議論においては、航空機事故事例や、原子力発電所における事例等を模擬して作成した映像資料を用い、CRMスキルの観点での問題点について話し合っていただきました。

CRM演習の様子
CRM演習の様子

(注) CRMとは、航空分野で開発されたCrew Resource Managementの頭文字をとったものです。これは、「安全な運航のために、コクピット内で得られる利用可能なすべてのリソース(人や機器、情報など、全て)を有効に活用しながら、最適な意思決定を行い、チームの作業遂行能力を発揮させる」という考えで、そのためのトレーニングをCRM訓練と呼んでいます。