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浜岡原子力発電所の防火管理レビューの実施結果について

平成22年12月10日
日本原子力技術協会

2010年11月30日(火)から12月2日(木)まで、中部電力株式会社浜岡原子力発電所において防火管理レビューを実施しました。

本レビューでは、本年5月に発生した「5号機タービン建屋3階における電動ノコギリからの出火」に対する再発防止対策の進捗状況を確認するとともに、浜岡原子力発電所の防火管理全般について、書類確認、火気作業や危険物作業に携わる関係者への聞き取り、4号機定期検査現場での取り組み状況の観察などを行いました。
その結果、「5号機タービン建屋3階における電動ノコギリからの出火」に対する再発防止対策は、計画にしたがって実施されており、通報連絡に関する改善や危険物の持ち込み管理の強化などの対策が実効的に取り組まれていることを確認しました。さらに、発電所の防火管理全般に関して、「良好事例」を抽出するとともに、更に高い水準を目指すための項目を「助言事項」として発電所に伝えました。なお、産業界の平均的な水準を満足しないような「改善すべき事項」は認められませんでした。
引き続き発電所長のリーダーシップの下、協力会社と一体となって浜岡原子力発電所の防火管理に取り組むとともに、PDCAを廻すことにより、更なる向上が図られることを期待します。

今回のレビューにおける
主な「良好事例」
・危険物の管理システムを用いた防火管理部署による危険物使用量の一元管理
・第一発見者が迷わず連絡できる通報連絡に係る効果的な取組み
・体験型防火訓練の導入
今回のレビューにおける
主な「助言事項」
・建屋内での可燃シートなど使用の低減
・火気作業時の専任監視員配置の拡大
・建屋内での洗浄液の小分け作業の制限

以上