活動内容概要

情報・分析部は、電力中央研究所原子力情報センターにおいて運営されていた、トラブル情報等の収集・分析・活用に係る活動を継承・発展させ、情報分析結果に基づく、勧告等の実施、運転管理や設備保全活動への情報活用、事業者の運営実績評価による自主保安活動の改善支援に力を入れて活動を行っています。
また、事業者の品質保証に係る自主保安活動への協力・支援及びRCA（根本原因分析）の推進・普及活動を行っています。

情報の収集・提供

国内外の原子力施設（原子力発電所、日本原燃の燃料サイクル施設）の運転経験情報を収集・整理し、データベース化するとともに、事業者へ迅速に提供しています。

情報の分析・評価

事故や故障の未然防止、再発防止に役立てるため、国内外の運転経験情報の分析・評価を行うとともに、重要事象については、重要度に応じて勧告、注意、提言、または通知文書を発行しています。

情報の活用

原子力施設の運転経験情報は、「ニューシア」で一般に公開するとともに、事業者間で共有し、活用されています。

事業者運営実績の分析・評価

事業者が世界最高水準の運営実績を追求するために、情報・分析部では原子力発電所の運営実績等を分析・評価し、事業者の自主保安活動を支援しています。

品質保証に係る自主保安活動への協力・支援

原子力施設における品質保証活動に係る情報等を収集・分析・共有し、事業者等の自主保安活動を支援しています。

RCAの推進支援

事業者等は原子力発電施設等で発生した重要なトラブル等の事象に関し、その原因を特定し事象の再発防止と未然防止を図ることを目的にRCAを実施しています。情報・分析部では事業者等の根本原因分析者の育成と分析能力の向上の支援のために、RCA研修会や事例検討会の開催、分析結果等の情報共有を行っています。

国際連携の推進

INPOやWANOの会員として、原子力発電情報の交換のみならず、技術交流や人的交流を含め、国際交流を推進しています。

国内外運転経験情報の分析・評価の流れ