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平成18年度特別講演を実施

  平成18年6月22日、東京都港区三田NNビルにおいて、 定時社員総会終了後、総会を記念して特別講演会を開催しました。
  この度は米国ウォーターフォード原子力発電所の Mr.JamesJack Lewis (Manager,Emergency Planning Dept.,Entergy) を招待し「ハリケーンカトリーナ来襲時の米国ウォーターフォード原子力発電所の緊急時対応」と題してご講演をいただきました。


特別講演の様子

講演要旨

○2005.8月末に上陸したハリケーンカトリーナはニューオーリンズを直撃し、大きな被害発生
    −死者:1,000名以上 行方不明者:3,000名以上
    −被害範囲:225,000ku(日本の本州面積に相当)
    −被害総額:1,000億ドル以上
  ハリケーンカトリーナは米国史上最大の被害をもたらした。
  これだけの災害にも関わらず、原子力発電所の安全性に影響はなかった。

○発電所のハリケーン対応結果
   ・ハリケーン上陸前に発電所に残る要員の家族のためのホテルを確保した。
    これにより要員は心配なく作業に集中できた
   ・ハリケーン上陸直前に、外部電源喪失等を想定した運転員等への訓練が実施され、実際に活かされた
   ・ハリケーン上陸時には外部電源喪失を懸念してプラント停止を行うことが発電所手順書に定められており、
    これに従って停止操作を行った
   ・近隣地域に大きな被害をもたらしたにもかかわらず、発電所の対応は計画通り機能、安全な管理を実施できた
   ・原子力発電所本来の堅牢な設計により、設備的にも安全に関わるような被害はなかった

○改善点とその反映
   ・ 衛星通信回線1回線を残して通信手段喪失に陥った。 これらはすべて発電所外に原因がある
    ⇒ 衛星通信設備の増強、従業員ホットラインの無線化、通常電話回線の別地区局番回線敷設による多重化
       などによる通信手段の増強を図った
   ・風評コントロールセンターとして機能するエンタジー社のお客様サービス センターが使用不能となった
    ⇒ リバーベンド合同情報センターに役割を代替できる機能を持たせた
   ・発電所に残る要員の人選を見直した
     ⇒医療関係の人員を追加した

  ご講演頂いたジャック・ルイス氏は、ウォーターフォード3原子力発電所の緊急時対応部長であり、今回のハリケーン来襲時には発電所内ハリケーンコマンドセンターのリーダーとして現場での陣頭指揮をとられ、実に有益で生々しいお話しをお聞かせいただきました。講演終了後も会場内から質問が相次ぎ活発な議論が行われました。

 

 

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