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柏崎刈羽原子力発電所の地震後の状況等について(第9報)
− 第51回IAEA総会併設展示ブースへの出展 −

平成19年10月1日
改訂0 版
日本原子力技術協会

  新潟県中越沖地震の柏崎刈羽原子力発電所への影響の正確な事実関係を海外へ発信するため、日本原子力技術協会は、日本原子力産業協会の協力要請を受け、9月17日からウィーンで開催された第51回IAEA通常総会の日本原子力産業協会展示ブースで地震および柏崎刈羽原子力発電所で発生した事象に関する情報を出展し、職員による説明を行った。
  今回の展示では、IAEA総会参加者から多数の来場があり、世界へ広く情報発信を行うことができた。具体的には、アジア各国からの来場者が熱心に質問するなど関心の高さが窺えた。また、説明に使用したビデオ映像は、報道からは得られない「ダメージがない」という部分の情報が見られることについて高い評価を受けた。
  本第9報では、その概要について紹介する。

1. 出展期間
  平成19年9月17日(月)〜21日(金)(5日間) … 第51回IAEA総会期間に同じ
2. 出展内容
(1) 説明者:原技協職員2名
(2) 展示物
・   ポスター(地震および柏崎刈羽原子力発電所で発生した事象の概要)
ビデオ(地震後の柏崎刈羽原子力発電所の状況説明)
(3) 配布物
パンフレット(地震および柏崎刈羽原子力発電所で発生した事象の概要)
  (4,129KB)
3. 展示ブースの様子
(1) 総会会場へのエスカレーターを上がってすぐ正面というブースの好立地も手伝い、5日間を通じて約300名、幅広く世界各国から来場者があり、パンフレットも約250部配布した。
(2) 欧州に比べ、アジア各国(中国、韓国、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシアなど)の方が熱心に質問するなど関心が高いと感じた。また、IAEAから幅広いセクションの職員が多数来場したことから、IAEA機関全般における関心の高さが窺えた。
(3) 8月のIAEA柏崎刈羽原子力発電所調査ミッションチームのメンバーだった方(副リーダーのアントニオ氏およびグルピナー氏)も来場した。
(4) 中川内閣府副大臣(当時)および政府関係者が初日午後に来場した。
4. 展示ブースでの主な質問、コメントなど
(1) IAEA柏崎刈羽ミッションチームのアントニオ氏およびグルピナー氏から、「IAEAの調査も同様の見解で深刻なダメージは見られなかった」とのコメントがあった。
(2) 中川内閣府副大臣から、「あれだけの地震があった中で発電所設備が安全に動作したのは立派なものである」旨の発言があった。中川副大臣は総会におけるステートメントの中でも、冒頭挨拶等に続いて新潟県中越沖地震について触れ、「安全に停止し、周辺環境に影響がなかった」旨の発表があった。
(3) ブースで放映したビデオについて、IAEAスタッフから「手に入る映像情報はダメージのあった部分のものばっかりだが、このビデオは何もなかった部分が見られるので大変良い」と評価された。
(4) 放射性物質のリークに関して、「量が極めて少なかったというのは分かったが、最初は無しと言っていたのを後に訂正しているのは、情報公開の体制が不十分なのではと思う」というコメントがあった。
(5) 多数あった質問は以下
    今回の地震動は設計値からどれくらいオーバーしているのか?
    いつ頃建設されたプラントか?
    製造および建設メーカーは?
    漏えいした放射性物質の種類および量はどのようなものか?
    発電所は現在運転しているのか、再起動はいつ頃になるのか?
(6) 多数あったコメントは以下
    20年以上前に設計・建設されたユニットが、想定を超える地震動の中でも安全だったことに感銘した。
    マスコミの報道は概して大げさなものであった。
以上

 



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