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日揮(株) 技術研究所に対する
相互評価(ピアレビュー)結果の概要について

2003年10月23日
N S ネ ッ ト

 NSネットでは、第34回の相互評価(ピアレビュー)を、日揮(株) 技術研究所において実施しました。その概要は以下の通りです。

1.対象事業所(所在地)

 日揮(株) 技術研究所 (茨城県東茨城郡大洗町)

 

2.実施日

 2003年9月3日(水)〜5日(金)



3.事業所の概要及びレビュー対象

 日揮株式会社は、エネルギー・化学分野や一般産業・社会分野でエンジニアリング事業を展開しており、そのうち原子力については主に放射性廃棄物処理・処分の技術開発等原子燃料サイクルの安全に関わる業務を行っている。同社技術研究所は、原子力業務を含む多種多様な研究開発業務を実施する場として設置されている。
 本レビューは、対象事業所の特徴である原子力関係業務に関する研究・開発テーマに応じた新しい作業や設備の変更を伴う作業に対し、どのように安全文化の思想が活かされているかにポイントをおいて実施した。

 

4.レビューチームの構成およびレビューの方法

 Aグループ

:北陸電力(株)、原燃輸送(株)
(レビュー分野:組織・運営、教育・訓練、重要課題対応)

 Bグループ
 

:住友原子力工業(株)、NSネット
(レビュー分野:計画・実施・保守、重要課題対応)

 レビュー方法

:上記分野について、現場観察、関係者との面談および書類確認


日揮(株) 技術研究所

レビュー状況

 

5.レビュー結果

(1)主な結論

  • 今回の日揮葛Z術研究所に対するレビュー結果を総括すると、原子力安全の面で、直ちに改善を施さなければ重大な事故の発生に繋がるような項目は見出されなかった。
  • 日揮鰍ナは2002年に新コンプライアンス・プログラムを策定し、新設された本社コンプライアンス統括室の主導による研修の実施や小冊子の携帯を義務付けなどのコンプライアンス啓発活動を、全社一丸となって実施している。
  • また、技術研究所では安全衛生委員会の活動を中心に定期的なミーティングや教育を実施し、安全文化の醸成に努め、研究所設立以来20年間無事故無災害という実績を残している。
  • 今後、技術研究所は、現状に満足することなく、なお一層の安全文化の向上を目指して更なる自主努力を継続していくことが望まれる。

(2)良好事例及び改善提案

 今回のレビューにおいて、NSネットの他の会員さらには原子力産業界に広く紹介されるべきいくつかの良好事例を見出した。一方、技術研究所における安全文化の更なる向上に役立つものとしていくつかの提案を行った。
 良好事例*1と改善提案*2 の一覧は次のとおり。

 ○「良好事例」

レビュー分野

良好事例の概要

組織・運営

  • コンプライアンス・プログラムによる企業倫理の浸透
  • 教育・訓練

  • 「日揮テクノカレッジ」の開設について
  • 計画・実施・保守(研究開発)

  • 「所内における試験装置管理の基本フロー」による確実な管理
  • 重要課題対応

  • 管理区域に隣接した試験設備の稼動中の危険個所表示及び緊急時対応の明示
  • クローズド廃水処理システムによる管理区域内使用水のリサイクル
  • 非原子力分野の研究員との安全情報の共有
  • 注) 太字は、主な結論に記載した項目


     ○「改善提案」

    レビュー分野

    改善提案の概要

    組織・運営

  • 改善提案に対する表彰制度の設置
  • 教育・訓練

    特になし

    計画・実施・保守

  • 『放射線管理マニュアル』の改訂手順の管理
  • 重要課題対応

  • マニュアル類の適正な見直し

  • 放射性同位元素重量確認の現場記録表の設置による管理台帳への確実な転記

  • 放射性固体廃棄物処理作業フローの現場掲示などによるより確実な作業の周知徹底

  • ヒューマンエラー及びヒヤリハット事例の収集、分類の実施
  • 注) 太字は、主な結論に記載した項目

     

    6.相互評価報告書
      相互評価報告書本文及び参考図は、こちらをご覧下さい。
      ●相互評価報告書本文(PDF形式:289KByte)
      ●参考図

    7.その他
     元住友化学工業(株)常務理事生産技術研所長 の 大久保勝夫氏 にオブザーバー参加していただき、ピアレビュー活動をご確認いただいた。(オブザーバーのご意見・ご感想の取りまとめ結果は、別途NSネットのホームページにて公表しています。)

    以 上


     

     

    *1 良好事例
     当該事業所の安全確保活動のうち、的確かつ効果的で独自性のある手法を取り入れている事例であって、NSネットの会員さらには原子力産業界に広く伝えたい、優れた事例を示したもの。
    *2 改善提案
     原子力の安全性を最高水準へと目指す視点から、原子力産業界でのベストプラクティスに照らして、当該事業所の安全確保活動をさらに向上・改善させるための提案などを示したもの。そのため、現状の活動が原子力産業界の一般的な水準以上であっても、改善提案の対象として取り上げる場合がある。

     

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